盲人は盲人を手引きできない
それがわたしのしようとしていたこと
真我や真理は理論や考え、思う事ではない
それは、真理であって、考えや個人的なそう思うことなどではない
私は真我や真理を語ることは出来ない
私はそれを思おうとしていたのだ
何故なら
自分が実感し実際に体験し、
自分が直感して直に感じていないのに
それについて
語ることは、
嘘をつくことになる
真我や真理や高次の現実や
自分の置かれているレベル以上の次元やその構造は
意見や考えで語れることではない
それは
意見や考えといった個人的な想念や概念ではなく真実なのだ
その真実については、真実が在るのであって自分の個人的な考えはそこには無い
真我や真理は
概念や個人的な想念や思考ではない
思うことや考えることではない
従って、現在の私には
真理や真我や高次の構造やその現実については語ることは出来ない
その昔
在る禅寺で、檀家の人に寺の見習いが、真我とは何ですかと聞かれて
いつも、その和尚がやっている様に、真似をして同じく月を指さしたという
後日、又同じようにその寺の見習いが月を指さそうとしたとき
和尚にその指を切り落とされたという
月を実感したもののみが月を指さして語ることが出来る
真我を実感したもののみが真我を指し示すことが出来る
危うく私も指を切り落とされる所であった
盲人の私は
真我や真理について語ることは出来ない
何故なら実感していないからだ