朝、布団から目が醒めたのは誰?
Aさん :おはようございます
B子さん:道が混んでいなくて定刻より早くきたけど、いいかしら
Aさん :いやいや、その方がいいんだよ、よく話せるからね
B子さん:仕事が溜まって「疲れてよく眠れないんだ」と言ってたけど昨日はよく眠れたの?
Aさん :うん、朝はすっきり目が醒めたよ
B子さん:それはよかったわ
Aさん :それで、今日、君と話したいのは、
そのすっきり目が醒めた、と云うことについてなんだよ
この目が醒めたというのは、実は、眠りに落ち込んでしまったと云うことなんだ
朝、目が醒めたのは「時間・思考・記憶・分離」なんだ、目を覚ましたのは自我なんだ
だから目が醒めたんではなくて、眠りの中に落ち込んだと言うことなんだよ
B子さん:そうよね、ラマナ・マハリシもよく云っているけどベットから目を覚ましたのは自我であるとね
眠るのも自我だし、熟睡するのも自我よね、そして当然こうして目を覚まして話しているものも自我なのよね
Aさん :熟睡しているのは自我という記憶が頭脳を経由して働くので、その頭脳が思考によって疲れてしまうので
休ませる必要が有り、大自然の叡智によって頭脳の機能保全のために眠って身体と頭脳を休ませているんだ、
B子さん:ということは思考が頭脳を使わない状態では、頭脳はそんなに疲れないしエネルギーのロスが少ない
と言うことね
Aさん :そうだろうとおもうよ
僕は未だ死んでいないので(肉体の死ではない!)、思考や記憶によって肉体の頭脳だけではなくて
幽体脳や霊体脳にも相当のダメージや負担やエネルギーロスを負わせているんだと思うよ
逆に言えば頭脳の条件付けの結果が自我であり、この条件付けが解ければ頭脳には思考ではない
ところの「非分離の気づき」が流れ出す「経路」になることができると言うことだよね
B子さん:そうね、だからあなたが肉体を脱ぎ捨ててあの世に逝ったとしても、またその幽体脳の眠りがあり
その幽体が布団から目を覚まして「思考と記憶とプログラム」が目覚めてしまう、という
悪循環が始まる訳ね
今日の朝、あなたが布団から目を覚ましたと云うことは、実際には目を覚ましたのではなくて、逆の最悪
な深い眠りに入ったという事よね
Aさん :そうなんだよ
そしてそこには「時間と記憶と思考である分離している」私が眼を醒まし
私はここにいる!私は生きている!素晴らしい朝だ!私の人生だ!私は悟りに近づいている!などと
言い始め
この自我が対象を認識し始め、知覚が活動し、記憶にスイッチが入り始めて、(個別の単体のPCの様に)
この記憶の大元である地球人類の記憶の集合体であるネットのサーバーに繋がれてだして
自己を内部に、世界を外部に見始め出すんだ・・そして
世界はなんと素晴らしい!今日の波動はとても良い!あの水晶はとても良い波動だ!私は進歩している!
仕事がうまくいっているのは〇〇〇のお陰だ、有り難い!全てに感謝しなければ
などという観念と想念が続々と動き始めて、映像という眠りと錯覚が起動し始めるわけだよね
B子さん:そうね、そして良くなろう・・・・良くなっているんだ、・・進歩しよう・・・進歩しているんだという
時間の罠に深く深く、嵌っていく訳ね
Aさん :罠に嵌っていくんではなくて、罠自身が布団から目が醒めたんだよ
騙されたんではなくて騙す者自身が目を覚ましたんだ
根本の無知自身が目を覚ましたんだ、この単体の頭脳を使ってね
この単体の私とは、その根本の無知自身なんだ
B子さん:それが心であり、思考であり、分離している意識なのね、地球を取り巻いている記憶である想念帯
なのね、それが時間に動かされている人類共通の記憶体なのね
Aさん :僕はそう思うけどね
その目を覚ましたものの正体は良く掴んでいないけど、その「無明」が今朝、布団から目を覚まして
私と言う人格が発生し、世界が発生し、肉体が発生し、幽体や霊体や輪廻が発生したんだ
(この根本無明がその個別の記憶である幽体や霊体を自分として認識し始め、その個別の記憶体が
さらに今目を覚ました事によって肉体と世界を認識し始めたと言うこと)
B子さん:そして内部と外部という分離が始まったのね
その内部と外部の分離を認識し始めているのは肉体ではなくて、目を覚ました自我なのよね
Aさん :その私だと言っているものの正体は何だとおもう
B子さん:そうねその正体は分からないけど
その私だと言っている心・マインドの特徴の一番は「私」ね、私と言う感覚、あなたとは分離している主体
としての「私」感覚よね、そして記憶と知覚ね
私という一人称がいる限りあなたという二人称を発生してしまうからね、
その私が分離を生み出すのよね、
そしてこの私とは
根源から分離していると思っている思考だわ、時間だわね
それは根源から離れておらず、旅だっておらず、出発もしていないのに、旅に出た、離れたと思い込み、
分離していると思い込んで
必死になって根源に戻ろう、神の元に戻ろう、良くなろう、一体になろうとしている根源観念だとラマナ・マハリシ
たちによっていわれているわね
Aさん :それがこのベッドから目を覚ましたと錯覚している記憶体の特徴だろうと思うんだ
それは常にいつもいつも「あるがまま」から逃げて良くなろうとし
「あるがまま」を受け入れず
「あるがまま」を見ること出来ず
「あるがまま」をあるべきものに変えようと努力し続け
常に進歩し、改善し、良くなろうとして藻掻いている実体なんだ
B子さん:そうね
そのあるべきものになろうと必死に努力しているのが、この「あるがまま」のわたしなのよね
それこそが覚者がたによって私ではないものと言われている思考ね