救済ということ
Aさん :今日は、先日とても興味深い本を見つけたので紹介したいんだけどな〜
B子さん:どういう本?
Aさん :ナチュラルスピリット社から出ている「ラー文書」という、とても真摯に教育と学問に携わっていた方々が
共同で執筆したチャネルの本だけど、大変に貴重な情報だと思うんだ
B子さん:それって、例の古代エジプトのイクエンアトンが関係していたラーかしら?
Aさん :そうみたいだよ、けれど、所謂この手にありがちな、チャネラーの主観的な思考が混じっている情報ではなくて
かなり、正確にあちら「ラー」の情報を伝えることに成功していると思うよ
B子さん:それで?どういうことを言っているのかしら?
Aさん :それは見てもらえれば分かるんだけど、
その本の中で僕が一番素晴らしいと思ったことがあるんだ
それは「手段が目的だ」と云うことなんだ
この言葉はクリシュナムルティーが言っているんだけど正直言ってよく分からなかったんだけど、
惑星連合と否定的な勢力のありさまを見ていて、なるほどと思わされたんだ
と言うのも、この否定的な勢力というのは「手段が目的である」ということを理解していないんだ
かいつまんで云うと、あの否定的勢力の考えは
その自分たちが到達した高次な状態や、高次文明、彼らの認識している方法やその理念やシステムや教えを
低次元だと思われる「理解していないもの」に対して、強制的に押しつけたり、理解させようとしたりする事は
『自由意志』の侵害だと云うことがよく分かっていないことなんだよ
B子さん:それがどうしていけないことなのかしら?
低次な状態から進歩させること、善くならせること
私にはそれは良いことのように思えるんだけどね?・・・・
Aさん :その君の考える誰でも思いそうな疑問に対しての回答というものが
この本の中でラーを始めとした惑星連合の方々の動き、考えというものをよく見ていると分かるんだ
B子さん:う〜ん私は、迷いの中でのたうち回っている人々に、正しい事を教え、導いて、理解させてあげることは相手の
ことを思ったら必要なことだと思うし、窮地に陥っている同胞を助けることは当然だけどね?・・・・
Aさん :君の考えは勿論分かるよ・・・
けれどもここで例のクリシュナムルティーの「手段は目的である」という、この重要性があると思うんだ
人を指導し、導き、教えを伝える、又は授けるという考え方、それが問題なんだよ
君も理解しているけど、これらの考え方に戦争の原因があり、傲慢があるんだ
この傲慢とは『自由が起こるのは「私は自分自身の意志によって自分の人生を生きている」という愚かな
観念と傲慢が落ちるときです』といわれているところの傲慢だけどもね・・・
要するに人に真理を伝えるという発想の中に、また、人を救い救済するという発想の中にこそ、「正義と悪」に
分割するという分離思考の働きがあるんだ
上江洲先生を見ていれば、分かると思うけど、色んな意見や思想や哲学や宗教に対して決して等級を付けたり
「それは正しい、それは間違っている」とは云わないでしょう
それは彼の中には正義と悪、ホワイトとブラック、惑星連合対否定的勢力という分離がないからなんだよ
プロセスとそこへの階梯、等級、段階、システム、方法というようなものはあくまで分離思考や時間の中だけにあって
実際とは未知なる「いまここ」であり、それはプロセスや等級、段階、階梯、システム、方法という「〜なる」や到達
することの中にはないんだと教えられているよね
それは既に方法によらずして「今此処」に実在しているのであり、時間と云うプロセスの中には存在
していないからだとね
B子さん:なにか貴方の云うことはまだるっこしいわ、ハッキリ言っていいから一体何を言いたいのかしら?
Aさん :それは、その否定的勢力の到達している文明は、この私達の現在の地球からすればかなりな高次状態ではあっ
ても、それを我々本人の意志に関係なく教え、導き、そしてそれを実現しようとすることは暴力であると云うこと
なんだ、だから、それは結局は宗教戦争のように、その教えを公布、教化、布教するために手段として暴力を用
いることが起きるんだよ
その強制的に善くしようとすることは、戦争なんだよ、それはどぎつい言葉で言えば殺人をしているんだ
「自分たちは彼らのことを愛しており、善くなって貰いたいのだから」といって、自分たちの到達している状態を
無理矢理に押しつけようとしているんだ、しかしこれは暴力なんだ、『自由意志』を破壊しようとすることなんだ
これを極論すると、
正しい事をする為には手段を選ばずと言うことであり、クリシュナムルティーはこれに対して
その本人にとって正しい正義であり真理であるものを他人に与え教え道びく為の、その手段が暴力や強制で
あれば、その手段こそが目的であると言われているんだと思うんだ
B子さん:それで今回のそのラーの惑星連合の話はどうなったのかしら?
Aさん :惑星連合は現在、地球を保護し、責任有る立場から地球を隔離状態にして守っていると云うことなんだけど
それらの否定的勢力はその隔離状態を突破することが出来ないので、次元の切れ目から侵入して、地球に
強制的に介入しているということらしいよ
これに対して惑星連合は、彼ら否定的勢力が人類に対して強制しようとしていることに対してさえも
強制排除したりはせずに、愛と一なるものの光を与えて、監視していると云われているんだ
ラー達はその否定的勢力に対してさえも「自由意志」を尊重し、彼らと戦ったり、無理に排除したりはしないと云
うことだね、それは前述した上江洲先生のやり方と同じなんだ
けれども、それに反して、その侵入した勢力は自分たちが正しい事と信じていることを人類に教化、教導するた
めに、人類に強制しようとしているということらしいんだ
それは、その昔、旧約聖書に表されているように「神から選ばれた選民」が、自分たちが正しい事だと信じること
を実践し、伝え、広めるために手段を選ばずに征服し拡大していったことと似ているよね
それは現在でも同じように、宗教が神の教えを広めるため、人々を教え導くために、強制的に押しつけ、従わない
ものへは殺戮を繰り返しているのとまったく同じだよね
進歩している文明が未開の文明に対して、自分たちの判断でその文明を強制的に押しつけてきたのとまったく
同じで、それの宇宙規模のことをかれら否定的勢力はしようとしているわけなんだけど、地球はしっかりと惑星
連合によって隔離され守護されていると云われているんだ
B子さん:ふ〜ん、近頃の精神世界的な傾向の話ね
Aさん : 花が正確な時期に咲き出すように
そして、それは誰彼を喜ばすために咲くのでも、人々に見ても貰うために咲くのでもなく
人々を教え導くために、正しい道に歩ませたり、悟りを与えるために咲くのでもなく
それ自身の本性として、それ自身の愛と美ゆえに
自らが咲き出しているように咲いている・・・と言われているように
若しくはラマナ・マハリシの云われるように愛の中には愛を与える私もおらず、愛を受け取る貴方もいないとい
われているように
真理や真実は、与えたり、教えたり、導いたり、悟らせようとする事の中にはなく
花が正確な時期に自らが開花していく、・・ということなんだよね
B子さん:与えようとしたり、与えられようとしたり
導いたり、導かれようとしたり
救済しようとしたり、救済されようとしたり
教えたり、教えられようとしたり
到達させようとしたり、到達しようとしたり
悟らせようとしたり、悟ろうとしたり
真我を実現させようとしたり、真我を実現しようとしたり
善くならせようとしたり、善くなろうとしたりすることは
これらの全てには暴力が含まれており、必ず殺戮と戦争に至ると云うことなのね
それらには自他の分離というものが前提になっており、時間と云う悲しみと苦しみと恐怖を内在させているという
ことよね
Aさん :君の云うとおりだよ
話が随分と逸れてしまったけど
これからの大転換期を迎えるにあたって、この本からこれらのことを知識としても知っておくのも役に立つよ
僕は個人的にこのラーには50年近くも前から繋がりがないわけではないので、本当に感謝しているよ
戻る