天の心を育てなさい・・黒住宗忠師

2025/10/20(月)
黒住宗忠師は言われます

「それ!人の心は天照御祖の神の分け御霊にして

我の心にあらざれば、そを穢すとは天の心を穢す

なり、そを養うとは天の心を養うなり」

では黒住宗忠師がいう、その「天の心を養いなさい」と仰る
天の心とは何なのでありましょうか?

それは
宇宙にまで拡がり、他の惑星や宇宙人と繋がる事が出来る
高次ノエティック体と高次ノエティカル体の
事ではないでしょうか?

宇宙にまで拡大することが出来る「魂が持つ高次霊的身体」
のことだと思います。


シャンカラは
私達、真我である私(I AM I)は五つのマーヤコーシャに包まれ
ていると言われます。

私とは分離していない全てとひとつである真我である私(I AM I)
であり、以下に述べる五つのマーヤコーシャは神の映像だと仰るのです。

またミルダッドも私達神の子は幾多の産着に包まれていると言います。

但し、この五つのマーヤコーシャとは肉体の成長と一緒に形成され
ていく思考体や感情体のことではありません。

さて黒住宗忠師の言う天の心とは、霊魂である私即ち「霊魂と繋が
る私」から我の心が取り払われた後に顕現する高次霊諸体のこと
であろうか思われます。

その高次霊的諸身体とは、この肉体の成長と一緒に形成されて
いく思考体や感情体のことではありません。
この肉体の成長と一緒に形成されていく思考体や感情体とは
プラーナマーヤコーシャの事かも知れません、が私には分かりません。

神の赤児の私はこの五重のマーヤコーシャ(神のマーヤの身体)
という産着に包まれていると言われています。

五重の産着とは神聖なる神のマーヤコーシャのことです。


一番外側にあるのが
○アンナマーヤコーシャ(神の神殿・この小宇宙である肉体です)
 (カルマによってプログラムされ、出来事と行為と運命を受けと
 り行為し、自由意志が起こっている身体のことです)
 このアンナマーヤコーシャの脳が受動思考を受けとります。
 そして受動行為を行為しています。


次に肉体を生かしているエネルギー体
○プラーナマーヤコーシャ(エーテル複体・プラーナ・氣の身体です)
(このコーシャは「霊魂と繋がる私」が肉体を離れたあとは、暫しの間は
 バルド界・冥界に残存しますが後に、肉体と同じく、崩壊し塵に還ります)
 


その次が受動思考ではない能動思考や能動行為の発信元の身体である
○マノマーヤコーシャ(「霊魂と繋がる私」から能動的に発せられる思
 考・感情の身体)
 (この霊的身体は神智学ではアストラル体メンタル体と言いますが
 現在の人類の発達段階ではその霊的身体は充分発達していなく形成されて
 いないと言われています。エレブナではサイコノエティック体と言われ
 ておりますが、このマノマーヤコーシャの解釈がラマナ・マハリシ達の
 不二一元では「心・マインドは私ではない」としますが、神智学やエレ
 ブナでは徐々に形成されてその機能を果たしていくとしています。
 いずれにせよ、実相界側から見た場合は私達は神の子ですが、現象界
 側から見た場合には私達は目が開いていないのでその表現に違いが若
 干あります )


その次がヴィジュアナマーヤコーシャ「霊魂と繋がる私」です。未発達
な霊的諸体でもあり、脳からの受動思考と同一化している私のことです。
この自己意識体は現在のパーソナリティーである記憶の反応と間違われて
いるのですが、それらの想念形態・エレメンタルやエンティティーとは
異なっています。それらの記憶と一体化している魂からの私の事です。
現在は未熟で目が開いていないので見ることが出来ない私達「霊魂と繋
がる私」のことであり、かなりその成長形成度合いには個人差があります。

○ヴィジュアナマーヤコーシャ(「霊魂と繋がる私」・自己意識
 とも言われセルフエピグノーシスの私とも言われています。
 古い魂とか新しい魂とか言われていますが、正確には魂自体ではなく
 この「霊魂と繋がる私」のことです。真理の種子とも言われております。
 この私が「自分自身である未知なる私・真我」に近づき一体となること
 とが転生を繰り返しこの三界・此岸に生きている目的であります。
 しかし現在の地球人類に於いては殆ど発達しておらず、高次思考を使
 用することすらも出来ていない状態だと言われています。
 推測するに黒住宗忠師が言う天の心とはこの霊的諸体がさらに成長した
 高次霊的諸体のことではないかと推測しています。
 天の心とは時空の制約を超えて他の惑星や恒星にまで、さらに宇宙にま
 で拡がる事が出来る高次ノエティック体と高次ノエティカル体のことで
 はないかと推測しています。

 黒住宗忠師は私達が自己観察と自己想起を実践し天照大神に
 全託帰依することで
 私達が「我の心」との同一化から脱出し、自我の記憶は祓われ、
 清まり、記憶(我の心)から解放され、この高次霊体・天の心
 が成長すると仰ったのだと思われます。


 シャンカラは更に真我を包んでいるマーヤがあると言われます

○それがアーナンダマーヤコーシャ(原因コーザル体)です。
 観照者である霊魂と「霊魂と繋がる私」のセルフエピグノーシスという
 意識の私を繋いでいる原因体またはコーザル体のことであります。
 この霊的身体は歓喜体と言われているそうですが、このコーザル体
 があるので私達である「霊魂と繋がる私」は輪廻転生が可能になって
 いるのでありましょうか。真我である霊魂と「霊魂と繋がる私」を
 繋いでいる霊的身体のことであり、過去世の全ての記録が
 この身体にあると言われております。

転生し、真我である呼吸と一緒に肉体に入り、脳と繋がるのはセルフエピ
グノーシスの私である未発達な「霊魂と繋がる私」であるヴィジュアナマ
ーヤコーシャの私です。

未知なる本当の私、神の子の私、霊魂である真我は転生していません。

そして「霊魂と繋がる私」はカルマに基づき新たなる肉体であるアンナ
マーヤコーシャとエネルギー体であるプラーナマーヤコーシャが形成さ
れたその肉体と最初の呼吸で接合します。

肉体の死後は、本体である霊魂と「霊魂と繋がる私」は霊的諸体と共に
肉体から離れますが
この肉体を離れた私達の一部であるマノマーヤシャ幽界や霊界で、「夢
の世界」で「霊魂と繋がる私」と一緒に過ごすことになります。目が醒め
ていないからです。

何故夢の世界というのかと言えば、それは肉体を持っていたときと同じ様に
このマノマーヤコーシャは未だ未形成であり、目は開眼しておらず真実を見
ることの出来る目を持っていないので、
潜在意識領域次元(記憶領域)即ち幽界や霊界の中で過ごすことになります。
目が開かない状態でのあの世(幽界や霊界)とは、実相を知覚出来ないので
この物質界と同じく、自他が分離しているという夢の世界です。

そして転生の時期が近づき、私達「霊魂と繋がる私」は再び新たな
新生児に入る準備が整うと、アーナンダマーヤコーシャ(コーザル体)
を通じて一旦本体に戻り待機します、そして、胎児の最初の呼吸・息
(大生命・真我)と一緒にこのカルマというDNAによってプログラム
されワサナとサムスカーラによって準備された肉体やエーテル複体と
結合します。新たな苦難に満ちた荒波を頑張って乗り切らねば成りません。

以上は、あくまで今まで色々と学んだ私の考えであり、アドヴァイタ不
二一元の実相から説明ではなく、マーヤであるこの現象三界を中心とし
た解釈であります。

ラマナ・マハリシやシャンカラのような真我を直接、まっすぐに進む
最短の道・方法ではなく
アドヴァイタ・不二一元の実相次元の目から見ればこの道は
現象三界世界にも焦点を合わせた「狡猾なずるい道」なのかも
知れません。
アドヴァイタ・不二一元の彼岸に渡った方々から見ればこの現象世界、
そして五つのマーヤコーシャとは神の映像、神の演技であり、真我に
とっては通り過ぎていく私ではない仮象であり、私(I AM I)では
ないからです。



 

× 閉じる