肉体が実際に有るという意識がある限りは、私と貴方があります・・ラマナ・マハリシ

2024/05/04(土)

肉体が実際に有るという意識がある限りは、私と貴方が
あります。(その意識が私と貴方は分離していると錯覚しています)

自我意識に惑わされているものは、
・・私は行為者だと考えている。

肉体が実際に有るという意識がある限りは
私と貴方という(自他に分離している)知識があり
無知といわれるものです。
・・ラマナ・マハリシ


私の感想

肉体が実際に有るという意識がある限りは「行為は起こっている」と
教えているクリシュナムルティーやラマナ・マハリシの言葉をいくら
読んでも、私達には理解することは出来ないでしょう。

私達は自分がクリシュナムルティーやラマナ・マハリシの次元にいない
のにも拘わらず、賢者達の言葉「行為は起こっている」「私は行為して
いない」誤解して放縦放埒に陥り、自分が行為している実感がある
のに「行為は起こっている。私は行為していないのだ」と自己欺瞞に陥り、
その結果、悪行を重ねてしまい、更なる悪いカルマを積み重ねてしまっ
ているということがあります。

肉体が実際に有るという意識しか意識されていない私達においては「私は
肉体ではない」という超意識であるラマナ・マハリシの言っているその境位
それらの言葉を私達が自分に当て嵌めることは自己欺瞞だと言えます。

肉体が実際に有るという意識しか意識されていない次元にいる私達に
おいての行為とはその自己が起こした行為の結果はカルマの法則で
必ず、ブーメランのようにその自己に戻ってくるからです。

クリシュナムルティーやラマナ・マハリシがいる次元では、その自己欺瞞
をする私がそもそも存在していないのです。賢者には肉体は幻に見えている
のです。・・ですから賢者は「全てよし!」「全ては完全完璧である!」と
言い、現象界で何が起こっても、その起こっている破壊と創造の奥に神を
見ているので何が起こっていても動じないのです。


賢者のいる次元とは自我が終焉している真我の次元なのです。
それは魂で有る観照者の次元でもあり
その次元の目から見た場合、この現象世界は夢まぼろし何も起こってい
ない・・と見えております。
・ということは・・
全ては映画のように起こっている映像であり、魂はその映画を見ている
観照者(観察者ではない!)の次元にいるのです。

これをこの久保栄治のように頭だけで知って、さも自分の実体験のように
嘘をつくことも出来ますが・・それは自分もそして内なる神を欺している
事になります。

ラマナ・マハリシやクリシュナムルティーの本を読むためには
その前に賢者の言葉を理解出来る高次元の「目」が必要なのです。
即ち私達のアストラル体やメンタル体が形成されていて、高次
元の目が開いている必要が有ります。覚者の言葉が分かるため
には、その霊的体の目、魂の観照者の目が必要なのであります。

それなのに私達といえば
この霊的諸体が形成されてアストラル体やメンタル体の目の知覚
すらないのに
更に高次の魂である不二一元の次元からのミルダッドやラマナ
・マハリシのいう

「時間と空間のうちに偶発事はない
いかなるものをも見逃さない「全能の意志」によって
あらゆる出来事は定められている」

クリシュナムルティーの言う

「行為者はいない行為が起こっているだけである」
「思考者はいない思考は起こっているだけである」
などの教えは到底理解出来るはずがありません。
それを知識として情報として、言語として記憶しているだけです
・・オウムのように・・。
私達によって誤解され、行為していると実感している自我がいるのに、
その教えを理解していないのに頭だけで記憶して、その本の記述をその
まま記憶して自我が自我が行う行為を「私は行為していない」と自己
正当化してしまうのです。
そして更なるカルマを生じさせてしまう結果を招いています。

実際には、賢者の言葉を理解するためには高次の目が必要です。

私達にそれらの霊的諸体が形成されて、その思考を超えた目
で内部や外部を見ることができない限りは、私達には、それ
らの魂の次元からの教えは全く理解することはできないのです。

ですので、それらの霊的諸体の目が開いていない私達には
このような霊魂からの高次な教えではなく、頭脳でも認識
可能な、私達の3~4次元で理解出来る様な教えが必要
なのである。
と思われます。

即ち、自由意志を持っていると錯覚している3~4次元にいるこの
私達、即ち霊的な身体の目が開いておらず、見ることが出来ない
状態の私達には霊的な身体の目を開かせるための教えが必要です。
私達に理解出来る様な科学的、哲学的若しくは理論的な教えが良い
のであります。

それは具体的には
この偽りの「自由意志を使って、正しく生きなさい」。「正しく
思いなさい」。「正しい行為をしなさい」という教えです。

そして「私達は、神の子として我の心と同一化してはならない」
という八正道が最もこの3~4次元の目しかない私達にはマッチし
て必要な教えであると思われます。

そして、ラマナ・マハリシ達の高次元の教えを理解出来るためには、
正しく見ることの出来るこの霊的諸体の形成に必要なワーク
即ち「自己観察」「自己想起」「自己探求」の実践が私達にと
っては最大の勤めとなることでありましょう。

以上を平たく言うとラマナ・マハリシ達の不二一元の教えとは、それを
理解する霊的諸体が形成されていない段階の私達にとっては「豚に真珠」
であり、かえって教えを誤解してしまうことでカルマを創ってしまう
という危険性を孕んでいると言うことであります。

魂の高次身体はおろか霊的な身体(アストラル体やメンタル体)さえ
形成されていない私達にとっては
クリシュナムルティーやラマナ・マハリシ達の言葉や教えは3~4次元の
人類には必ず誤解されてしまい、放埒や放縦や無責任の行動を誘発して
しまうと言う危険性を孕んでいるということであります。

ラマナ・マハリシやラーマクリシュナやクリシュナムルティーなどの
8次元以上の高度の教えは、既にその霊的諸体が形成されて霊魂に接触で
きる段階・次元に達しており、その霊魂の知覚認識が備わっている人にのみ
有効であります。

自分は肉体に宿っていて、自分が行為していると言う実感(錯覚)が
ある3~4次元にいる私達にはそれらの「行為は起こっている」という
教えは危険である。と言うことであります。
人を傷つけても「私は何も行為していない、行為は起こっている」と
責任を引き受けないからです。かく言う人は自分が行為している実感
があるのに嘘をついていることに気が付いていないのです。
その自分が行為しているという実感がある自我がいる限りはカルマが
支配する次元であり、必ず人に為した行為はブーメランのように自我に
戻って来ます。


この3~4次元の思考や知覚しか知ることのない目が閉じられている私達。
霊的諸体が形成されていない私達。
サイコノエティック体などの霊的的身体の目が開いていない低次次元界に
いる私達では必ずクリシュナムルティー達を誤解してしまうからなので
あります。

この不二一元の教えや言葉は3次元や4次元にいる私達がいくら哲学的思考や
科学的思考や知性や理性を駆使しても接近することは出来ません。
この地球の文化文明を構築している「主客を分離する科学的思考」では接近
できないのです。「観察者と観察される者が分離されている認識」
は「観察者は観察される者である」の次元は理解出来ないのです。

思考や言語や想念を超えている超感覚を更に超えた次元、即ち超意識の
次元のことを彼らは語っているからです。

禅で言う「道は言語を絶している」「そこには今しかなく昨日も明日も
今日もないのだ」の中国禅、第三祖、僧璨鑑智禅師の境地から話されて
いるのです。

黒住宗忠師は仰います。

「そ~れ、
人の心は天照御祖の神の御分霊にして我の心に非ざれば」
「この天照御祖の神の御分霊である人の心を育てる
とは天の心を育てるなり」
(人の心、即ち受動思考ではない能動思考である私達の心が自分自身である
神の分け御霊、神の子の私を常に自己想起しなさいということ)
「この人の心(人の心とは我の心と一体化し混濁し受動思考と能動思考
の区別がつかない状態になっている)
を穢すとは(我の心である受動思考と一体化して人の心を穢してしま
うということ)
天の心を穢すことなり」

ここで黒住宗忠師は「人の心を育てるとは天の心(高次霊的諸体の目)
を育てるなり」
と具体的な霊的諸体の再形成のプロセス・方法を述べておられます。


それは即ちG・Iグルジェフが言うように
内なる神からの恩寵によって霊的諸体が形成されるためには、絶えざる
自己観察(私は誰か?)と自己想起(私である神の子、光の子を
想起する)が必要なのではないでしょうか。

・・と言うことは
私達は本来は神の子であり「天照御祖の神」の分け御霊なのだが
私達神の子は、私達ではない「我の心」で厚く覆われてしまっているので
自分ではない「受動思考」「受動感情」「受動想念」「受動行為」を自分
ではないとハッキリ知覚し、キッパリと私ではないいと決別しなさい。と
いうことであり、

それをエレブナ的に言えば
私達霊魂を形成している現在のパーソナリティー即ち未形成のサイコノエ
ティック体の正しい思考を用いて自己探求し、決して受動思考即ちエレメ
ンタルや記憶と同一化してはならない。と言うことでありましょう。

あなたではない我の心である「受動思考」と自分自身を同一化してはならない!
あなたは、あなたである神の子の私を常に自己想起しなさい!
と言うことでありましょう。










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