はじまり

 

 あなたの中の奥の奥に、あらゆる創造の源が息づいている。

きとし生けるもの、無機物を含む創造物の全てが元々そう

であっ
たように、バランスを持って生きる鍵をあなたは持って

いる。


もし、あなたにその気さえあれば、その鍵を使って平和・理解・


愛・豊かさをもう一度創り出すことができる。

 


ここで今、あなたがもう一度創り出した愛や平和を与える相手


は、まずは自分。次に家族、そのあとに社会、国、そして地球、


そして宇宙へと広がっていく。

 

こう言い換えてみよう。本来あなたのいのちが一瞬たりとも欠


けることなく満たされているはずの愛や平和、感謝や謙虚な静け


さは、あなたが持っているその鍵を使わなければ体験することが


できない。では、
その「鍵」とはなんだろう?


それは、セルフアイデンティティー

 


ほんとうの自分

 

「ほんとうの白分」を知らないまま生きるとは、あなたのこころ、


体、たましいがさまよい、苦しみ、苦痛を感じているということ。



「自分とは一体何者なのか」「ほんとうの自分とは何なのか」この


二つの問いかけによって、遠い昔から知っていたはずのいのちの


意味と目的が、あなたの奥のほうで再び鼓動し、あなたに向かっ


て呼びかけるだろう。




 この本「叡智のしずく」はあなたとあなたのいのちの意味が出


会うきっかけになるかもしれない。あなたのいのちの息づかい、


鼓動までをも体験するきっかけになったら、この本のアイデンティ


ティーは、いのちそのものそして、あなた自身のことだ  



いのちの創り手であり、同時に破壊者でもあるあなた自身の話を


しているのだ


それでは、あなたは一体何者なのか?


一体どんな存在なのだろう?



 あなたはいのちの水。創造の泉からほとばしるしずく。光の子。


この大きな宇宙において心から愛され光輝く星。宇宙に存在する


すべての原子分子の兄弟姉妹。あなたの生命力を一つの形に限定


して現すことなどできない。

 

 

それがあなた

 

ある時はコロラド州ロッキー山麓に雄々しくそびえるポソテロ


―ザ松の命の源。


ある時はすさまじい音をたてうねりたつ、ハワイーオアフ島のバッ


サイパイプラインの波のトンネルを一気にくぐりぬけるエネルギ


ーそのもの。また、ある時は、バミューダ島の砂浜を、夜明けと


ともに黄金色に染める静寂に満ちた輝きなのだ。


 

それがあなた

 


 だから、ひょっとしたら、自分の存在をふと頭で考えてみたと


き、そこに矛盾を感じるかもしれない。なぜならほんとうのあな


たは、すべてであり無であるから。
あなたのアイデンティティー


は無限の中に存在し、時間や場所に縛られることはない。


あなたこそが「いのち」そのもの。なくてはならないもの。



 手をのばしてみれば、そこにいのちの源を感じることができる


はず。手を取り合って、いのちのしずく達の奏でる美しい響きと


リズムに身を委ねることだってできる。
優しく身を任せ、あな


たの存在の源とあなたの意識がひとつになることを受け入れる。



 その時、あなたは知ることになる。なんのためにあなたは今


ここに存在するのか。存在の目的をかなえるためにあなたに必要


なものまで、すべてが明らかになる。
実のところ、あなたの本質


以外のものはすべて、あなたという存在に対立するものであった


りもする。それはこころ、からだ、精神をばらばらにし、痛みと


なってあなたに重くのしかかる。
でも、同時にあなたが一歩踏み


出すことで、いつどの瞬間でもやすらぎの中に戻っていくことも


できる。


 どうか、この本をあなたが「ほんとうの自分」であるために、


真の一本道を迷わないための道しるべとして役立ててほしい。

 

 

もう一度、あなたは時を超えた永遠の存在

 

 
この本があなたに語りかけている声に耳をすませてほしい。そ


れは、あなたがいのちの源に立ち戻るための声である。その先に


は時空を超えた永遠に広がる岸辺がある。そこにたどり着いたあ


なたは、今もいつも永遠に自由。


 

 

【目次】

 


①内側を見つめる


②選ぶのはあなた


③自由   


④自由という名の遺産


⑤永遠のいのち   


⑥アイデンティティー  


⑦『わたし』の対話   


⑧大いなる自然   父、母、子をひとつに


⑨内側で知っていること  


⑩三にして一


⑪ディスティニー・(決まっていることとそうでないこと)


⑫光のこども達


⑬あなたの宝もの


⑭穏やかに話す


⑮静かな星


⑯どうやって


⑰手  


⑱永遠 


⑲あなたと『わたし』


⑳いのちの海にかざされている手


㉑時の砂漠


㉒人生の選択


㉓荒野をさまようこども


㉔家族


㉕こころの海


㉖選択

㉗雲の先の太陽を仰いでごらん

㉘それ以上でなく、以下でもなく

㉙こころの海


㉚永遠の宇宙


㉛あなたへ


㉜見て 


㉝二つでひとつ


㉞つながり


㉟広がってゆく 


㊱「わたし」のいるところ


㊲「わたし」の子守唄


㊳自由の鐘の音   


㊴しずく  

 

 

 


①内側を見つめる

 


「わたし」から学ぶ


「わたし」から学ぶとは、白分の内側を見てみること


鏡に映る自分を眺めるように、自分の内側をただ見つめてごらん


エゴやプライドなんかで鏡が曇っていたら、


ほんとうの自分は見えてこない


自分を見るのが恐ろしくて


何枚もの衣を着重ねてきたのだ


古く固くなったその衣裳をすべて脱ぎ捨て


裸の自分と向き合ったとき


『わたし』があなたに教えてくれることがある


自分の内側を見てごらん


着古したエゴや「人生」と名付けたその衣さえも脱いでごらん



鏡に映る姿、そのままを見つめていると

次第にその姿がゆっくりと変化していくのがわかるはずである



映る自分の姿が変わるにつれ


からだもこころもたましいもゆっくりと変化する


あなたの心に映る変化を細部にわたって


少し気をつけて見つめてごらん


なぜ?


それには理由がある



わたし達がほんとうの自分を解放するためには


自分の内側にたどりつくことが必要なのである


自分が今まで引いて来たあらゆる境界線を乗り越えて


いのちの道へ踏みだそう

 

 

 

 

 

②選ぶのはあなた

 

選ぶのはあなた


なにを選ぶ?


この人生でなにを選ぶ?


答えはとても簡単


どうか、これから話すことを


こころの耳で、じっと聞いてほしい


消去して手放す


これだけなのです


消去して手放すと


とたんにあらわれてくるものがある



平和


調和


永遠


そしてあなたは満たされ


なにひとつ欠けるものはない


執着を手放す


執着を手放すと


愛も平和も調和も永遠も


すべてがとっておきのタイミングで


完璧な形となってあなたのもとに届く


あなたは完璧な関係によってすべてと繋がり合うのだ


だから


手放して『わたし』とひとつになろう


あなたが始まったその時から、そうであったように

 

 

 

 

③自由

 

いのちってなんだろう?


自由!


何から自由なのか?


期待や評価


そんな傷だらけの痛く苦しい記憶からの自由


それがいのちだ


期待や評価なんかの記憶はぜんぶ幻


無限に広がるこの宇宙すべての鏡にこびりついてしまった


フジツボのような存在だ


あなたは今までも、いつだって完璧な存在だった


完璧と感じられないのは、自由を見失っていたから


わたし達が与え合うことができる贈りものの中で


『自由』以上に価値あるものなどない


なぜなら


『自由』とは『愛』そのもの


自由であることは愛に満たされた状態


今まで自分や他人に抱いてきた評価や期待を手放し


傷だらけの痛々しい記憶から解放されたとき


あなたは初めて大いなる自然に身を委ねることができる


あなたが今まで「自分」だとしてきた殼を手放したとき


あなたはほんとうの自分を取り戻し


この宇宙全体とひとつになる


『愛』ほど誤解されやすい言葉はない



ほんとうの白分でないところに愛はない


自然に溢れ出し


あらゆる障害を越え


無限にあるもの


それが『愛』だ


あなたが今、愛されたいと願っているのなら


なによりも先にまず、


あなたが自分に愛を与えるのだ


自分自身を愛したときに、あなたはあらゆるいのちと繋がる


ひとつになる

 


愛をどうやって伝えようか?


あなたは神聖なる存在


あなたには自由が与えられている


一瞬一瞬、あなたがどうあって、何をするか


すべてあなたが選ぶことができる


 

どんなこともあなた次第


『わたし』はそれを受け入れます


あなたが選ぶことは


決して「わたし」が決めたことではないのだ


知ってほしい


あなたもわたしも自由意志をもった存在だということを


知ってほしい


神聖なる存在、つまり『わたし』は愛であることを


知ってほしい


今もいつも永遠に


わたし達はみんな、


すべての源であるゼロの息吹からうまれた

 

 

 

 

④自由という名の遺産

 

自由になりたい


日々の生活のあらゆるストレスから解放されたい


自由になるのは簡単だ


まずは自由を選ぶこと


どうやって自由を選ぶのか


『社会』というあなたの記憶が創り出した価値観を手放すこと


それが自由になること


『世間』という言葉に


あなたがべったりとつけてきた執着を手放す気持ちはあるのか?


財産やその他あなたが


所有していると思っているものへの執着から、


自分が自由であるとはどんなだろう?


それらがあなたから自由になるとどんなことがおこるのだろう?

 


自由を選ぶってどんなことだろう?


自分以外の存在に尊厳をもって関わり合い


干渉せず、自由を与える気持ちはあるだろうか?


他人に対し自然にいだいてしまう期待を手放せるだろうか?


我が子を、


あるいは自分にとってかけがえのない存在である誰かを


自分の執着から自由にさせる覚悟はあるのだろうか?


あなたがほんとうに自由になるために必要なこと


それはあなたが背負うその執着を放り出すことだ

あなたは何を手放すのか?


ほんとうに手放す気持ちはあるのか?


評価、判断、執着、期待を手放すことができるのか?


いのちの流れに任せず、


自分の思う通りにコントロールしたいという


その強い欲求を手放す決意はできているのだろうか?


他になにが手放せるか


エゴ、意志、知性、これらを自分は手放せるか?


いのちの自然な営みが、


あなたを束縛し、ストレスを与えているわけではない


あなたの思い込みに依存するこころがストレスを生み出したのである


ストレスはどこにある?


あなたのこころにあるのだ


あなたはほんとうに自由になりたいのか?


もしそうなら


自由を外に求めるのはもうやめにしよう


今この瞬間、なによりも先に解放してあげなくてはいけない場所


それは、あなたのこころ


内なる世界


解放か束縛か


自由か不自由か


すべてはあなたのこころ次第


あなたはほんとうに自由になりたいのか?


それなら


ただ


ひとつひとつ記憶を手放そう


埋もれていた傷、恐れを手放そう


これはすべてあなたのこころの中にしかないのだ


自由とは、手放すこと


自分の内側の世界に自由を


こころの内側で自由を得たとき、


あなたは外にも自由を体験する


こころの内側で自由を得たとき、


すべての中にあなたは自由を見るようになる


自由であるあなたは、『わたし』とひとつである


自由は今もいつも、これからも

 

 

 

 

⑤永遠のいのち


 

自由になって、いのちそのものをわくわくと生きる


それが、あなたに与えられたいのちの意味だ


あなた自身の目的を果たそう


あなたの目的とは


宇宙とひとつとなって


あなたに与えられた恵みを完全に活かすこと


思い出して


どんなものでも、それはあなたの一部であることを


繋がれば


あなたは全てになる


与えることができるし


与えられるのだ


宇宙全体があなた


いのちを思い通りに動かそうとすることは


宇宙と離れること


いのちは操る物ではないんだ


それぞれのいのちにはもともと与えられた目的があるのだ


いのちに逆らうことは


死を体験すること


いのちを動かすことが出来るのは


永遠のいのちを生きるとき


宇宙の目的とひとつになる


ひとつになると全部になる


野に咲く花たち、優しくたちこめる朝もや、夕焼けのきらめき


このすべてを一体誰が思い通りにできることだろう


痛み、敵意、怒りはすべて


あなたの中に流れるいのちの水をせき止める


そんなものはすべて幻であるのに


どんな存在もあなたも隣にいる人も


それぞれが特別な目的を与えられ、この世に送り出されたのである


でも,その内の誰一人としてその真の目的を知るものはいない


知っているのは、この宇宙全体の中で大いなる自然だけだからである


だから


もう他のなにかに振り回されなくて良いのだ


周りから褒められるのを求めるのは、やめよう


周りの評価を待ち望む姿は死への道を突き進むのによく似ている


人を思い通りに動かそうとするのもやめにしなさい


何故ならあなたは、その人の本来の目的を知らないのだ


他の人を思い通りにすると言うことは


その人の記憶の鎖をあなたの首に巻き付けるようなもの


「あなた方のうち、一度も過ちを犯したことがなく、


拒絶も憎しみも体験せず、暴力をふるったものもない者だけが、


自分の考えをまずは自分の兄弟姉妹にだけ押しつけなさい」


「他人をさばいてはならない!


裁きは裁かれた人とあなた自身を死に至らしめるからである」


「あなたの目の中の塵をまずは取り除きなさい。


そしてあなたは自由になる」


古くから伝わるこんな言葉たちも


ずっとあなたに語り続けている


日々あなたはどちらかを選んでいる


生か死か


愛か憎しみか


自由か裁きか


一瞬一瞬あなたが選んでいることは


生だろうか?


死だろうか?


あなたはいのちを創り出すアーティストなのだろうか?


それとも、死の舞台で踊らされているのだろうか?


いつも、しっかりと内側を見つめてほしい


そうするとすべてがはっきりと明らかになる


あなたが一瞬一瞬、なにを選んでいるのか


明確になる


あなたがほんとうに選択したいことは


あなたの内側できらきらと光り輝いているのだ


あなたは選ぶ


自由か


たましいの死か

 

 

 

 

⑥アイデンティティー

 

あなたが一番はじめにうまれたその瞬間


はるか昔に『いのち』を与えられたその瞬間


あなたは、アイデンティティーをもらった


「わたしはわたし」と体験すること


それが、アイデンティティー


はじめてアイデンティティーをもらったその時から


何度も何度も


あなたはうまれ変わった


何度も何度も


肉体的な死を迎えた


惑星αの住人だったころ


ケンタウロス星座の周辺を守る宇宙船の隊長であったころ


他にも、他にも


こんなふうに何度もうまれては死に、またうまれたのである


繰り返してきた中で


あなたの意志の部分
は、ありとあらゆる選択をしてきた


意志がくだしたそれぞれの選択の結果


思い出、感情、問題といった形で


あなたの中で積み重なってきたものがある


それが、今、この瞬間


あなたが体験していることなのだ


あなただけではない


みんな過去の記憶を、今この瞬間体験しているのだ


過去におきたこと


ある人は創造に満ちた豊かさと成長を


ある人は破壊や混乱、争いを


みんながそれぞれ今この瞬間


過去を再体験しているのである


どんな体験であったとしても


それはあなたが過去に選択してきたことの結果なのだ


いくつもの選択


いくつもの記憶のあとで


あなたは今


とうとう平和を求めるようになった


平和はどこにある?


わたしは一体何者なのか


ここでひとつ、知識として知っていてほしいことがある


実のところ、『わたし』は


三つの自分(セルフ)から成り立っている


ウニヒピリ、あなたの中のこどもの部分、潜在意識

 

ウハネ、あなたの中の母なる部分、表面意識


アウマクア、あなたの中の父なる部分、


それはあなたの中に眠るスピリチュアルな場所だ


ウニヒピリは、あなたが一番初めに


いのちを与えられたその瞬間から


今までに起きた、あらゆる出来事、体験した感情を


すべて記憶している。


星の数より膨大な量の情報を抱えたウニヒピリは、


それを毎瞬再生している。


あなたの感情、からだの痛み、目の前で起きるできごとの


ひとつひとつさえもがこのウニヒピリが再生している記憶


しかし、
本来のウニヒピリが持つ特別な才能とは、


マナ(いのちの源)のエネルギーを貯めておくことなのだ。

 


ウハネはあなたが意識として知覚している部分。


本来ウニヒピリに常に愛情と関心を与え、安心、安全を提供し、


その中でウニヒピリに道を教えてあげたり、


サポートする役割がある。


ところが普段のあなたはウニヒピリの絶望や痛みを無視しがち


それを続けて行くと、あなたの内なる家族の中で問題が起き、


痛みに絶えられなくなったウニヒピリは


次第に母であるウハネを無視するようになり、


白分の痛みに気づいてもらえるよう、


何度も同じ記憶を再生するようになる。


ウハネであるあなたはウニヒピリの再生する記憶を、


ほとんどの場合、病気や金銭、人間関係などの問題を通して


体験していることが多い。

 


アウマクアは自分の中の父親の部分。


唯一おおいなる自然と直接繋がることができる。


スピリチュアルな場所。



愛と思いやりに溢れ、子であるウニヒピリを守ろうとする。


アウマクアがウニヒピリやウハネに対して。


これだけ無条件に愛を与えるのは、


かつて自分がウニヒピリやウハネであった経験があるから。


家族それぞれの選択を無条件で尊重し、


変わらぬ愛でいつも見守っているのだ。


あなたがもし、平和を求めるのなら


あなたの内側の家族、三つの自分(セルフ)が


つながっていることが大切だ


三つで一つ

そのとき、あなたはもとのように


完璧に満たされ、大いなる自然とひとつになる


前にも言ったように


愛、バランス、平和はそこにあるのだ


あなたが大いなる自然と一緒でないとき


つまり、あなたがほんとうの自分を見失っているとき


ストレス、不調和、病気、こころの痛み、失敗、自責を体験する


だから家族がひとつになって


自分の内側の母と子と父が愛を与えあうとき


あなたは大いなる自然に抱かれる


『わたし』になる


ほんとうの自分を取り戻すのだ


平和


あなたでないものなどこの世にはない


自由になっていいのだ

 

 

 

 

 

⑦『わたし』の対話

 

ウニヒピリ、そこにいますか?


わたしはウハネ


あなたのことをずっと無視してきました


何億年もの長い間


あなたをひとりぽっちにしてきて、ほんとうにごめん


ウハネは今まであなたの声に気がつかなかった


あなたのこの声を無視してきた


「ねえ、こっちをむいて、聞いてちょうだい」


というあなたの声を。

 

わたしはウニヒピリ


ここにずっといたのだ


お母さんがわたしのことなんて気にもとめず


ただただ押し付けてくるいろんな期待や欲求、執着などを


受け止めて、積み重ねながら、ずっとここにいた

 

わたしはウハネ


あなたの存在を今はもう知っている


あなたがかけがえのない存在だということにやっと気づいたのだ


なんで大切なのか


その理由は数えられるものではない


「わたしはわたし」でいられるのはウニヒピリのおかげだ


ウニヒピリがいるから『わたし』なのだ


だったら


なんでウニヒピリのことを今までずっと無視したか?


なんでもっと早く声をかけてやれなかったのか?


『この家族のことをわたしは誇りに思う


ウハネ、ウニヒピリ、アウマクアがひとつになろうとしている


三つが手を取り合おうとするこの家族には愛がある


ついに三つでひとつになったとき


大いなる自然がすべての中に現れるよ』


ねえ、ウニヒピリ


子であるあなたを無視して、


愛することも、ケアすることもしないまま


気が遠くなるほど長い間、そのままにしてきました


『今、ウニヒピリが混乱して、姿を隠したり


うまくコミュニケーションがとれないのは


しょうがないことだよ


ウハネ、あなたが今までウニヒピリにしてきたことについて


ちゃんとお話して、謝って、許してもらおう』


ねえ、ウニヒピリ


心の底からあなたに謝りたい

 

わたしは暗闇の中を


まるで何でも見えているふりをしてさまよっていたのだ


あなたの存在を一度も顧みることはなかった


これからは、どうか一緒にいさせてほしい


母と子でひとつになりたい


これからは、もっともっと自分の内に目を向ける


あなたがいるから

 

おびえきって疲れ果てた、あなたにもっと謝りたいことがある


大切なわたしのウニヒピリ

 

愛しいウニヒピリ


お父さんであるアウマクアを探してごらん


アウマクアはあなたやお母さんであるウハネのことを


ずっと優しく深いまなざしで見守ってきたんだ


お父さんに会ったら、ちゃんとわかる

 

ああ、ウハネ


あなたはほんとうに真っ暗な中をさまよっていたね


わたしの声やウニヒピリの叫びが届かなかった


ウニヒピリが母を求め、叫び続ける声に気がつかなかった


あなたはいつだって外を見ていたから


アウマクア


あなた以外、まだ誰も「わたし」を見つけられないでいる


アウマクア、あなたのまなざしが語りかけていることは


なんですか?

 

わたしはアウマクア


わたしはわたしの家族をつなぎ


『ほんとうの自分』へと届けるためにいます


もしも、
あなたがほんとうにウニヒピリ、


つまり自分自身を大切にするのなら


わたしはこの家族をひとつにつなげたい


わたしは『ほんとうの自分』がどこにいるのか知っている


それが、どんな体験なのかをよく知っているのだ


 

愛しいウニヒピリ


お父さんであるアウマクアを探してごらん


アウマクアはあなたやお母さんであるウハネのことを


ずっと優しく深いまなざしで見守ってきたんだよ


お父さんに会ったら、ちゃんとわかるのだ


ああ、ウハネ


あなたはほんとうに真っ暗な中をさまよっていたのだ


わたしの声やウニヒピリの叫びが届かなかった


ウニヒピリが母を求め、叫び続ける声に気がつかなかった


あなたはいつも外を見ていたから


アウマクア


あなた以外まだ誰も『わたし』を見つけられたいでいる

 

ウハネがウニヒピリと今まで出逢えなかったように


誰もまだ「本当の私」を見つけられないでいる


アウマクア、あなたのまなざしが語りかけていることは


何ですか?


わたしはアウマクア


わたしはわたしの家族をつなぎ


『ほんとうの自分』へと届けるためにいます


もしも、あなたがほんとうにウニヒピリ、


つまり自分自身を大切にするのなら


わたしはこの家族をひとつにつなげたい


わたしは『ほんとうの自分』がどこにいるのか知っている


それが、どんな体験なのかを良く知っている


わたしの手をとってほしい


いのちがもともとあった場所へ連れて行きたいのだ


わたし達、三つがひとつの家族になったとき


ささやかに光り輝く一本の道が見つかるよ


わたしはアウマクア


わたしはウハネ


わたしはウニヒピリ


「わたしは一体何者か」


今こそ内側を見つめるときだ


三にして一


『わたし』


ほら、アウマクア、ウハネ、ウニヒピリ、


ひとつになって


『わたし』のほうへおいで


バランスがあなた達をつないでいるのだから


走って遊んで、座って内側をもう一度見つめ


喜んでそれぞれの目的を生きるのだ


もしもまた、三人の前に悲しみが現れても


それが溜め込まれてきたものであって


あなたそのものでないことをもう知っている


わたしはあなた達家族を心から誇りに思う


自分の内で、あるがままに手をつなごう


あるがままに支え合っていよう


喜びがあなた達をいつどんな時も満たしていることを忘れないこと


あなたの内側にいた家族がまた再び出会えたこと


それ以上に嬉しいことって他にあるだろうか


大いなる自然はいたる所にいるのだ


日の光、空の虹、海の上でダンスするさざ波たちの中に・・・


すべての中に


いない場所はないよ


自分がその一部であることこそが真実なのだ


あらゆるものの中に大いなる自然の存在を見つけられるのだ


この世のすべてがあなたに教えてくれていることは


あなたはあなたで


大いなる自然とひとつであるあなたが『わたし』だということ


アウマクア、ウハネ、ウニヒピリがひとつであるとき


そこにはまぎれもなく大いなる自然がある


わたしの子、ウニヒピリ


ピュアで清らかなウニヒピリ


あなたは今『わたし』の元にいる


大いなる自然が住む愛、平和、バランスの中に


あなたはいるのだ


おいで、今わたしはあなた達の中に


『わたし(I)』を表現するからね


平和があなたの家族でありますように


オハナ(家族)が奏でる響きは喜び


いつもオハナと共に


バランスと愛が「わたし」


大いなる自然に心からの感謝を


わたしは全てを見て来た


平和


平和


平和

 

 

 

 

 

 

⑧大いなる自然

 

父、母、子をひとつに


あなたのなかにいるもうひとりの自分が、


絶えずあなたに語りかけている


「わたしはここだよ。お母さん、ずっと一緒にいたいよ。


お母さんの愛をずっと待っているよ」


これは、愛を求めるもう一人の自分のうた


お母さん、わたしの声が聞こえる?


ずっと聞いてくれるのを待ってたよ


自分が誰なのか分からなくなるほど長い間ずっと


いろんなことをお母さんによびかけてきたけど


ずっとお話したかったことはね


宇宙の宝物のことだよ


宇宙の宝物をお母さんに見せてあげたいんだ


それってね、


お母さんが長いこと求めているその夢なんかよりも


ずっとすごいことだよ


今までもずっと呼びかけて来たけど


お母さんは知らんぷり


がっかりして、イライラした


放っておかれるってね、腹が立つけど、結局はさみしい


さみしいのって一番悲しいんだよ


どんなに悲しくても、その間もずっと


お母さんか持って来て、溜め込んでくるいろんな荷物を


どうしたらいいかわからなくて、


ただ背負って積み重ねてきたんだよ


お母さん


そばにいて


話しかけてほしい


お母さんと一緒にいたい


一緒だったら、できること、やれることがたくさんある


ほんとに


ほんとに


苦しかった


ずっと待ってた


さみしかった


もし、お母さん、あなたが深い青色の空のことや


大昔に忘れられてしまった今では誰にも知られない湖に映りこむ


月の光の静けさを知ったなら


その瞬間、お母さんとわたしの願いは叶うよ


お父さんだってずっと長いこと、お母さんを呼びかけてきた


今、こちらの心の静かなところに戻って来て


家族のもとに、‥ほんとうの自分のあるほうへ帰ってきて


わたしとお父さんの声を聞いてほしい


私が一生懸命に願っていることは


自由


だってわたしは今とっても痛くて、痛くて、辛い


何度も繰り返される記憶から自由になりたい


お母さん、来て


お母さんの手に触れさせて


そうだ、お父さんにもお話をしよう


お父さん


お母さんと私


『わたし』の道に進む準備ができたよ


今まで溜め込んで、重くて固くなった記憶達と


お別れをする準備ができたんだ


思いっきり腕を広げて


広く広く解放してあげるんだ


お母さんとゆっくりお話しする準備ができた

 

お父さんもこちらにきて


一緒にみんなでひとつになろう


家族がいいな


もともとそうだったみたいにね


ほら、家族がひとつのときに感じることのできる


大いなる自然の静けさと愛はすぐそこだよ


お父さん


家族がひとつのときにだけ


お父さんもお母さんもわたしも自由になれるんだよね


『ほんとうの自分』になるんだね


お父さん、お母さん


わたしが家族と一緒でいられるように


わたしはわたしの役割をきちんとします


お母さんがわたしの居場所を用意してくれたよ


ああ


この大いなる自然のおおきな腕の中で


心地よい光を浴びて平和や愛、豊かさを感じるのって


大好きなんだ

 

 

 

 

 

⑨内側で知っていること


 

大切なことは、ただ、三つの自分(セルフ)がひとつであること


あなたがなにかアクションを起こすとき


たとえ、それが癒しを得るためのものだったとしても


あなたのウニヒピリの犠牲の元に成り立つようなことだとしたら


どんなことが起こるだろう


あなたの中のウニヒピリはまたも傷つき


悲しみを再生するだろう


それは、とても辛いことだ


ウハネがもう一度ウニヒピリを思い出し、会話して、


きちんとあやまって


ウニヒピリが許しを体験するまでその痛みは続く


ウニヒピリは理解することができないのだ


なんで自分以外の誰かのためにこんなに辛いのか


何度も苦しみを体験してきたウニヒピリを


その苦しみから解放するには


もしかしたら、ものすごく時間がかかるかもしれないよ


それでもあなたがゆっくりと


ひとつずつ丁寧に記憶を取り除くきもちがあるのなら


いつかその思いがあなたのウニヒピリに伝わる日が


おとずれるだろう


あなたが愛し、尊重し、こころをかけたり、優しくしたり


手をさしのべてあげる相手は、まず自分


あらゆるものの中にいのちの源が宿っている


それぞれが異なる形でそのいのちを生き


波のようにうねっているのが、この宇宙の様子だよ


時にあなたは他の誰かと触れ合いたいと思う


そのとき、あなたは一体何者だろうか?


『ほんとうの自分』といっしょにいるのだろうか


あなたの中の三つのセルフがつながって、ひとつになって


『わたし』であるとき、


あなたは初めて他のいのちを目にするだろう


触れ合ったり、お話したりすることができるだろう


あなたの内に宿る三つの家族がひとつであるとき


この世にいながらも


あなたは様々な、いのちと


コミュニケーションをとることができるのだ


ときに友情が生まれたり、


あなたにいろいろなことを教えてくれたりする


それぞれがそれぞれのいのちを生きているから、起こることだ


あなたがあなたのウニヒピリにこびりついた記憶の垢を


きれいにクリーニングすればするほど


宇宙の不思議や神秘が


あなたに向かって開かれているのがわかるはず


頭で考えることじゃない、自然な形で体験するだろう


あらゆる神秘はあなたの内側から現れているものなのだよ


あなたこそがすべてのいのちの一部なのだ


大いなる自然にとってかけがえのない存在なのだ


これだけあなた達はつながりあっているのだから


(もしも、あなたが導かれれば・・・)


時や場所ともコミニケーションが


とれるようになるかもしれないね


想像したことのないようないのちと出逢ったり


あまりにも遠くてもはや惑星ではないような


星を見つけるかもしれない


このようなコミュニケーションは


宇宙の大きな流れには欠かせないものなのだ


あなたが普段わたしと呼んでいるものは


宇宙全体では小さな小さな小さな極小の存在だよ


だからこそ、この大いなる自然、つまり『わたし』に対し


謙虚な姿勢で尊敬の念を持ちながら、


再び本来の存在を輝かせることができるのだ

 

 

 

 

 

⑩三にして一

 

ほんとうに長いこと


人は病気、戦争、貧しさ、干ばつに苦しんで来た


なぜか


それは、人がみな自分の真のアイデンティティーを


知らなかったからだ


あらゆるいのちの内側にいるウニヒピリが


無視され、ののしられ、痛めつけられ、傷ついている


エゴから平和を得ることはできないのだ

 


ありったけの知能を駆使したとしても


エゴが根ざした大地に、平和の花は咲かない


何度も言うよ


アウマクア、ウハネ、ウニヒピリ


この三つがひとつである『わたし』のもとに平和がある


三にして一


ここにはエゴなんてない


もう、そのままで完璧な『わたし』のとき


平和だけがあなたを包むのだ


バランスは『わたし』の内に


平和は『わたし』からはじまる

 

 

 

 

 

 

⑪ディスティニー

 (決まっていることとそうでないこと)





期待はあなたの排泄機能を妨げる


あらゆる想念(考えや感情)が


自然な流れの中で消化されるのを止めてしまうのだ


リラックスして、流れのままにいよう


小川が丘を下り、やがて広大な海に広がっていくように


流れがひとたび生まれる



想念そのものがやがて穏やかで優しい知識を自ら拾い始める


そして大いなる自然のもとにたどり着くまで流れ続けて行く


頑固でかちかちな思考は川の底に沈んだままだ


どうかあなたは流れの中にいてほしい


あちらこちらにただようあなたの思考を集めながら


そのまま流れの中にいてほしい


そうすればやがて大いなる自然のふところにたどりつく


あらゆるいのちの運命は


川が逆流などはしないのと同じように。


いつだってたったひとつの方へ向かっている


あなたが肉体を持ってうまれ、その肉体からまた解放されるまで


あなたはその流れに身を委ねている


でも、あなたは大人です


いくつも無限にある分かれ路で


どちらに進むのかは自分で決められるのだ


馴染みがないからといって、進むことを恐れないで


『ほんとうの自分』が選んだ道を新たに進むとき


あなたの内側に眠っていた宝もの達が


美しいエネルギーであなた自身を驚かせるだろう


あなたの足を出してみて


叡智のしずくで潤しましょう


草木達があなたを涼めてくれる


さあ、彼らのささやき声を聞いて

 



ようこそ、わたしのお友達


あなたの足を柔らかく支える


あなたが歩み続ける限り


喜んで、いつまでも優しく支えましょう

 

 

 

 

 

 

光のこども達

 

おや、そこにいるのは誰かな!


光の子、きみのことだよ


こっちにおいで


汚れた顔をくしゃくしゃにさせながら、光の子が笑っているよ


裸足の足は泥だらけ


元気を出して、わたしの子


ふたりでお空を旅しに出かけるよ



銀河をいっぱい見せてあげようね


眠りの国「ソド」やふるさと「ノド」の銀河達さ


光の子が訪ねた


「ソドさん」と「ノドさん」はだあれ?


それはみんな、光にたどり着くためのわたしの「駅」だよ


光の子は嬉しそうにして、もうひとつの質問をした


「光の国のおじさんとおばさんってだれなの?」


ああ、君が汚れとさよならをして、お顔もきれいに洗ったら


みんな君を歓迎してくれるよ


会いに来てくれるのを待っているんだ


優しく降り注ぐ雨さんに、きみが溜め込んできた


傷跡やドロドロを洗い流してもらおうね


何億年もの間、君が背負ってきた汚れを


すべて手放してしまうんだ


青と白の雲の間を旅するうちに、子の顔はぴかぴかに洗われて



汚れた服まで新品のようにうまれかわっていた


さあ、とうとうノドの門まで来たよ


ノドは眠りの国のことさ


時間はたっぷりある


ゆりかごに揺られてみよう


ほら、この子はもう眠ってしまった


おやすみ おやすみ おやすみよ


寝ている間に。


この子に巻き付いている衣を優しくほどいてあげよう


この衣は、夢、恐れ、怒り、破壊、


痛み、苦悩、暴力、罪悪感からできている


何億年もの間、口にしてきた様々な想いの分だけ巻き付いている


全部やさしくほどいてあげようね


さあ、たっぷり眠ってようやく目覚めた頃に


雲でできたふわふわのブランケットで包んであげよう


ぬくぬくとしたあなたを抱いて、ソドの国へひとっ飛び!


雪のように凛とした草原をのびのび歩き


クリスタルのように澄みきった小川を渡って


森や草花の香りを浴びようね


いのちがもつあらゆる美しさを身にまとい


子はとうとういのちの源に会いにいく準備ができた

 

わたしの愛おしい光の子


これがあなたのほんとうのお家の鍵だよ


鍵を受け取り、回してごらん


ドアはそっと開かれた


「お父さんはどこ?」


子は訪ねた


どこにでもいるし、どこにもいない


しっかり準備をしてきた今のきみは


尊厳に満ちた『ひとりの静寂』という美しさに



相応しい存在なんだ


とうとうきみは手放すことを実感するよ


さあ、一緒に言葉にしてみよう


「わたしは『わたし』」

 

 
 

「わたしは『わたし』」

 

わたしは『わたし』


大いなる自然の愛と叡智が


わたしの中ではたらくことを受け入れます


個人的なことも普遍的なことでさえ


わたしの中ではバランス、完璧なアイディア、完全な関係性


正しい環境や正しい時がいつも表現されることを受け入れます


今もこれからも、わたし自身の成長と成功としあわせのために


正しい時と場所に導かれます


わたしを含むすべての存在のために


この人生を通して、


わたしが持つ才能を最大限に表現することを


わたし自身に許します


情熱と信頼


こころの謙虚さとともに、


大いなる自然とすべてのいのちがひとつに


わたしのアルファ(始まり)とオメガ(終わり)がひとつに


このことを受け入れたわたしは


建設的な未来への正しい状況や関係性、


アイディアが必要なタイミングで与えられます


わたしはきっと知るでしょう


そして真に理解し、人生をまっとうするでしょう


なぜなら、今もこれからもわたしは、


わたしを支えてくれるいのちの水を受け入れるのに


ふさわしいのだから


わたしの平和

 

 

 

 

 

⑬あなたの宝もの


 

『わたし』は光だ


『わたし』はいのち


あなたは光り輝く『わたし』の子


あなたが光を明るく輝かせると、


世界が目を覚ます


こころの音を高らかに響かせて


こころの歌声が宇宙全体に聴こえるように


『わたし』といっしょにおいで


失われた羊たちを探しにいこう


羊たちは今も暗闇の中で道を見失っている


いのちが絶えかけている


絶えるはずのない、いのちをこんなふうにしたのは一体誰なのか?


外側にある痛みに苦しむはずなんてないのに


選んだのはあなただ


なぜ、苦しみ、痛み、みじめさを選ぶの?


なぜ、あなたのこども、家族、友だちに


毒を盛るようなことをするのか?


なぜ、世界を盲目にさせるのか?


ああ、あなたは今日も欲ばかり


この世の宝に捕らわれてしまった


なんのために?


なんで、あなたはこの世の宝を求め続けるのか?


あなたはもう、真の豊かさを手にしているのに

 


なんで、あなたは痛みと引き換えに宝を得ようとするのか?


なんで、あなたは宝のために痛みを選ぶのか?


あなたに必要なものはすべてあげるね、と言ったはずだ


なんで、この世の宝をあなたは求め続けるのか?


あなたはもう、真の豊かさを手にしているのに


ああ、あなたは信じてくれないのか?


あなたが苦しむ姿を見て、「わたし」はどんなに痛いだろう


しかしながらそれは、あなたが選んだことなのだ


あなたが選択をまかされているのだ


「わたし」はあなたが家に帰ってくるのを


いつまでも待っている


『わたし』はいつもここで、あなたを探す


「わたし」はいつまでも「ほんとうのあなた」を待っている


「わたし」はいつだってあなたを想う


「わたし」のところへ戻ってきなさい


あなたに罪はないのだから


罪はあなたのこころで創り出されたもの


ほんとうのことじゃない


「ああ、お父さん


わたしが間違ってさまよって離れていたあいだ


ほんとうに苦しかったよ


昨日と明日の隙間は真っ暗だ


手をにぎって、お父さん


わたしを探して、包んでほしい


たましい、からだ、スピリチュアル、ぜんぶがバラバラだよ


苦しくて、痛くて、たまらない


お父さん、あなたはどこですか?」


「わたし」の光の子へ


手放すこと、それだけだ


暗闇なんてどこにもないのだ


あるのはただ、光だけ


痛みなんてどこにもないのだ


あるのはただ、喜びだけ


この世がはじまったときから、光と喜びだけがあるのだ


他のすべては幻


あなたが創り出した幻からあなたを自由にしてあげなさい


手放せば、見えるから


「わたし」は今、この瞬間


やっと戻ってきてくれたあなたをこころから愛している


ほんとうにありがとう


平和  平和  平和

 

 

 

 

 

⑭穏やかに話す

 

とても豪華な建物や大聖堂などを見て、あなたは何を感じるだろう?


人が人を支配し操るために作り出された建物や土地は


人類が権力を誇るためのおもちゃにされ、深く傷ついている


決して「わたし」が創り出したものではないのだ


悲しいことだ



あなたが暮らすこの世のこんな側面を受け入れるのは


実はとっても難しくて時間がかかることかもしれない


でも、今すぐにできることがある


穏やかに歩き、穏やかに話す


そうすれば、世間(とよばれている場所)も


世間からないがしろにされている人々も


みんなが耳を傾けるように変わっていくことだろう


大いなる太陽の光が十分にその働きを表現できるぐらい


すっかりと変化するはずだ


この世の「宗教」に関わるすべての者が求め、


拠り所とする土台は不安定


まさに、今この瞬間もウニヒピリ達を動揺させている


仲間に対する恐れ、罪悪感、反感があふれていく


ひとはみんな、自分が信じることは


他の人のなにかよりも優れていると考えているようだ


しかしながら


わたしたちは何度もいのちを繰り返すうちに、


実にたくさんの数の信仰に触れ


その度に無理矢理に選ばされたりしてきたのだ


そして


そんな体験はすべて


『ほんとうの自分』に出会うための


通り道だったのかもしれないのだ


たまに、あなたはちらほらと『わたし』の存在に触れ


わずかな光を目にすることで


頭よりも体験として『わたし』を感じてくれることがある


ほんのたまに、わずか一瞬だけだとしても


あなたが『わたし』を受け入れ、


導かれるのを「よし」としたから。


しかしながら、人がほんとうに


『わたし』つまり『ほんとうの自分』を受け入れるとき


つまり、宗教や儀式なんかを超えて


あなたが『わたし』を受け入れるとき


『わたし』のほうからあなたに向かってきちんと姿を現すのだ



なぜならば、


そのとき、あなたはそれを受け取るのにふさわしい存在だからだ


『わたし』は今までほんのわずかな人にしか


自分の顔を向けたことがない


『わたし』に触れた人は何人かいる


「わたし」のほうから手を差し伸べたことはあっても、


顔を向けたことはない


もしも誰か


「わたし」の顔を見たことがあると言う人がいたとしたら


それは『わたし』の顔を見たのではなく


「わたし」の影かしるしを見たのだろう

 

 

 

 

 

 

⑮静かな星

 

あなたは『わたし』の星


静かな星よ


いつまでも眺めていたい


素晴らしき星よ


あなたは光の精なのか


月夜の水面できらきらと輝いている


他の星たちはどこへ行ってしまったのだろうか


東、西、北、南と、


無限に広がる空のもと輝いていたはずの星たちはどこへ?


光が消えている


なんと悲しいのだろう


かつて光があった場所で、


今では空っぽの黒点を見つめているなんて


あなたが火を灯したろうそくのようでありますように


暗闇に花園を見つけられるように


それは、それは美しい「はじまりのない時の世界」から


はるかに遠ざかり、消えてしまった火を灯してください


あなたは光の子だ


行って


そして、宇宙に光を灯してください


行って


そして、死と暗闇がある場所でいのちと光を輝かせて


ください


「わたし」はあなたと一緒にいるのだ


迷ったままのあなたの家族や仲間のそばにいるのだ


あなたは「わたし」のことを知っている


だから、行って


そして、


迷えるすべての存在を『わたし』のところに連れておいで

 


 

 

 

 

 

⑯どうやって

 

光さん


喜んで、歌って


あなたの中のきらめきの本質が輝いている


宇宙のすみからすみまで輝き渡っている


光の子


あなたはゼロから生まれたその瞬間から


何にもとらわれることのない、いのちそのものなのだ


らくだはどうやったら針の穴を通れるのか


罪人はどうしたら心安まるのか


あなたがいのちの源であるとき


無となりすべてとひとつになる


あなたがいのちの源であるとき


いろんなことがあなたに知らせしてくれる


どこにでもあなたの存在がある


あなたがひとたび形を求め


考えと期待をもったとき


時間と空間と肉体に捕われた者になるのだ


もう一度、あなたが選択するときがやってきた


いのちの源を選ぶのか


または、ほんとうにつまらない計算づくの情報や外っつら


争いの結果や形に捕われることを選ぶのか


光から離れてしまうなんて


なんだって、そんなおかしなことをしたがるのだろう?


光もないのに、なんで色々なものを好奇心で見たがるのか?


光もないのに、どうやってあなたは道を探すのだろうか?


どうやって「わたし」を見つけようというのか?


「差」なんてものは幻


暗闇や期待なんかといっしょ


光はすべてなのだ


針の穴を通り抜け、どんな鍵穴も開いてしまう


あなたのいのちの源が光なのだ


「わたし」がいる場所


光を流し、光を放ち、光とともにすべてであれ!

 

 

 

 

 

 

⑰手

 

「わたし」はいつもあなたと一緒だよ


あなたが吐く息や吸う息の中にもいる


『わたし』はあなたの隣にいつもいる


いつでも手を差し出して、触れてもらえるように


あなたは光の子


「わたし」は決してあなたを見捨てることはない


「わたし」はいつもあなたやあなたの周りのすべての人が


触れることの出来る距離にいる


あなたの周りの家族、恋人、友人達の手は


あなたに向かって差し出されている


あなたにはその手を受けとる用意はできているのだろうか?


一瞬一瞬、愛の輝きか、暗闇か


一瞬一瞬、至福か、絶望か


一瞬一瞬、どちらを選択するか、「わたし」には明白だ


では、あなたはどうだろう?


何度も、何度もあなたは自分を見失ってきた


何度も、何度も「わたし」はそれを見た


あなたの星の輝きが失われて行くのを


でも


あなたの本質ではその光の輝きは永遠なのだ


多くの人の目にはあなたは光として映って来たはずだ


いつまでも眺めていたかったのだ

 

できることなら、あなた自身に知ってほしい


「ほんとうの自分」がどんな存在か


自分の光がどんな輝きなのか


「ほんとうの自分」を知ることで、


その光をいつまでも輝かせてほしい

 

 

 

 

 

 

⑱永遠

 

永遠は、ほんの一瞬に


一瞬のひらめきの内側に現れて、また失われる


永遠は、あなたの中でいつだって息づいている

「わたし」が
ほんの一瞬現れているときのこと


「わたし」のもとに『時』があるのだ


一瞬の中に時が存在する


時の中に「わたし」もいる


「わたし」の中に永遠がある


時間を超えた永遠に『わたし』が一瞬姿を現しているのだ

 

あなたが「わたし」の内にいるのなら、


あなたとは一体誰なのか


思い


一瞬



永遠


大いなる自然


『わたし』の家、空や無限から、あなたの存在は始まった


あなたは無限の中にいるのだ


それ以外の中にはいない


ほら、戻ってきなさい


光、家、「わたし」の中へ戻ってきなさい

 

 

 

 

⑲あなたと『わたし』

 

新しい朝に


蒼く蒼く暮れて行く夕べに


「わたし」はいつどんな時もあなたと出会う


「わたし」はあなたを感じ、まさにいつも触れている


決して見失うことはないのだ


あなたは光の子


美しい存在


怖くてしかたがないときも


いつも心のどこかで知っていて


「わたし」は決してあなたを見捨てはしないということを


いつも心のどこかで感じていて


『わたし』が息づくこの宇宙の中で


美しい星であるあなたは


どの瞬間も、いつだって輝いていることを


『わたし』からあなたは始まったのだ


あなたのことは全部知っている


今もいつもこれからだってずっと一緒にいる


あなたから『わたし』を離れても


今もいつもこれからもあなたは「わたし」の腕の中にいる


あなたが「わたし」を去っていっても


今もいつもこれからも『わたし』はあなたを見守っている


今もいつもこれからも


夜露にぬれる晩も、朝露がきらめく朝も


『わたし』はあなたとともにいる


なぜなら


『わたし』からあなたは始まったのだ


何億年も昔、あなたが初めて創られたそのときから


あなたに栄養を与え、愛し、育てて来たのは


「わたし」なのだよ


なんと素晴らしい存在だろう


あなたは大地の子

 

あなたは水の子


あなたは宇宙の子


 

 

 

⑳いのちの海にかざされている手

 

わたしが、その大いなる自然の手を見ると


その手は遠い遠い昔を語り始めた


過去に行われた偉業や達成のかけらのことを説明している


でも、その手がほんとうに物語っていることってなんだろうか


手は、解放したり、表現したり、創り出したり


解決したり、空気をがらっと変えたりしてきた


手は、ナイフに刺され傷ついたこころを優しく包み、


あやしてきた


苦悩のとき、怖いとき、喜びのときに手はいつも動いていた


手は時間と空間と永遠の橋渡しをしている


手はいろんな銀河や虹の池についてお話ししている


世界と宇宙はなんと、この手によって包まれているのだ


日の出を見上げたときに、あなたは知るかもしれない


あなたが小鳥を両手で大事に包むように


あらゆるいのちが大いなる自然の手に守られている


あなたは神聖なる存在の子


愛、バランス、平和の中にいる


過去の事実がどんなものだとしても


未来のために、それをいつまでも掴んでいる必要などないのだ


未来へ移動するときに変化は必要不可欠なのだ


地に足をつけ、天に向かってまっすぐ立ち


腕を大きく広げて、すべてをそのまま抱きしめよう


とうとうあなたは気づく


あなたはすべての中にいて、


すべてがあなたの中にあることを


あなたが頭で知っている宇宙でさえ、


この全宇宙のほんの一部にすぎないのだ


いのちに力を与えてくれる「いのちの水」


いのちを授ける水の井戸が、


あらゆるいのちのために働くのだ


すべてのいのちがずっとそうだった


「いのちの水」が満ちているとき、いのちが与えられる


「いのちの水」が引くとき、いのちは生まれ変わる


それを何度も繰り返し、ようやくひとつの時を迎える


あなたは人から純粋な光になる


その時、生や死は現実にはなく、それこそが神話となる


平和、愛、光、喜びがあなたの基調となり


バランスがその穏やかな静寂の一瞬を刻むための


バロメーターとなる


放蕩息子がある日、父のもとに還ってくるように


あなたもある日、自分のアイデンティティーを


また見つける日がくることだろう

 

 


 

 

㉑時の砂漠

 

あなたは何億年もの間、時の砂漠をさまよって来た


あとどのくらい、その長く辛い旅を続けるつもりなのか?


あとどのくらい、ゴールのないさすらいの旅で苦しむのか?


あとどのくらい、いのちの水を飲まない選択を続けるのか?


あとどのくらい、愚かで強引な考えとやり方で


周りの大切な人までも


その辛く痛々しい旅に巻き込んで行くつもりなのか?


なんて愚かなことだろう


でも、あなたはその愚かな旅を未だに選んでいるのだ


あなたは、自分の人生に愛も平和もないのは


どうしてだろうとよく悩んでいる


人生がどうして自分に


こんなひどい仕打ちをするのかとよく悩んでいる


それは違うのだ


あなたにこの現実を無理矢理与えている存在などいないのだ


「わたし」はあなたを


「自由」そのものとしてこの世に送り出したのだ


自由に選択できる精神として送り出した


だから、白分から自然とわき起こる


痛みや恐れ、怒りや敵意を人のせいにするのはやめよう


明日を見えなくさせるような、責めることばは聞き飽きた


あなたが原囚


あなたが創造主


あなたが選択した


「わたし」は待つ


あなたが創り出した混沌を、手放して、


再び平和を創り出すのを


「わたし」は待つ


憎しみと敵意の砂漠にあなたが愛の花を咲かせるのを


目を開いてみて


そして、あなたに無断で何かを選択して、受け入れ、創り出し


積み重ねている人なんて他にはいないことを


しっかり受け入れてみなさい


他の何かに八つ当たりするのはもうやめなさい


罪のないこども達に八つ当たりなんて絶対にしないでほしい


あなたがこども達にする行いは、


つまり『わたし』にするのと同じ.


あなたが抱える罪や敵意、くだらないがらくたが溢れる中で


他人を正当に裁くことなんて不可能なのだ


これは全て、あなたから始まったことなのだ



周りを見渡してみて


あなたが目にすることはすべて、


あなたが創り出し、引き起こし、受け入れてきたものなのだ



あなたが目にするものが愛と平和なのだとしたら


それはあなたが創り出したもの


あなたが目にするものが憎しみと敵意だとしたら


それもあなたが創り出したもの


何度も言うが


人生はまるで創造と原因のゲームのようだ


あなたが創り主なのだ


あなたの人生の原因はあなた


だから、あなたに尋ねたいことがある



今この瞬間、あなたが選び、創り出すのは何ですか?


愛か敵意か


平和か怒りか


豊かさか貧しさか


家族か孤独か

 

 

 

 

 

㉒人生の選択

 

人生は


創造か死か


そのどちらか


人生は


静止したまま滞るのか


それとも、渦巻きながら隅々にまで行き渡るのか


そのどちらかだ


自分の人生を生き生きと広がりのあるものにしたくはないのか?


なぜ、あなたは混沌と死を選び続けるのか?


なぜ、あなたは痛みと苦しみを選ぶのか?


なぜ、あなたは「わたし」に戻るだけなのに、


遠い回り道を繰り返すのか?


なぜ、あなたはいつもむなしく時を過ごし


いつまでも心落ち着かずにいるのか?


心落ち着かず、不安定なままでは、


あなたは死を生きているのと同じだ


離れることは死に向かっている


離れることで導かれるのは死


けれど、ひとつになることは永遠を生きることだ


あなたの死、あなたの苦しみを体験する『わたし』の


悲しみがわかるだろうか


あなたは自由なたましいなのだ

生か死を選ぶ事ができる


あなたは自分の家に帰る支度を今すぐにだって始められる


あなたはこころの内側で輝き続けるものを抱きながら


同時に、痛みと苦しみを選ぶこともできる


選ぶのはあなた


あなたを家でいつまでも待っている存在がいる


「わたし」だよ


知っていてほしい


あなたは光のたましいだ


知っていてほしい


「わたし」はどんな時のあなたでさえ


こころから許し、祝福し、家に迎える準備はできている


この家は


あなたのこころの奥


深い深いところにあるのだ





㉓ 荒野をさまよう子供たち

「わたし」は遙か遠くの地平線を見渡し、暮れゆく夕日が空を黄

金色、オレンジ、赤、、朱色に染めていくのを見ていた。

そこにぽつりと大きな荷物を背負ったあなたが現れた。人生の傷

に痛みを感じているようだ。あなたはどこから来て、どこへ向か

っているのか?「わたし」の宇宙の子


「こころに重たい荷物を背負い、乾き、ひび割れ、暑く焼けた荒野

を血で汚れた足を引きずりながら歩いています。どこから来て、ど

こへむかっているのだろう・・・・。この暑く乾ききった土地から

吹き荒れる嵐から、乾ききった飢えた地の底から抜け出すにはど

こに向かえばいいのか、どうか教えてください。

もう疲れ果てています、時のないはじまりの地がただ永遠に広が

る中で、わたしはいつまでもさまよっているのです。痛みと傷を

どうかきれいにしてください。この傷はわたしがとても長いこと、

頑固になって手放そうとしなかった傷。もうわたしはどこかに向

かってさまよう必要はないのですね。


いま、やっとわたしはあなたにお願いします。このからだ、精神

スピリチュアルという自分の神殿を自ら傷つけ、虐待してきた罪

をどうか許してください。外側だけを輝かせたいという欲望に負

けて、自分を痛め続けてきました。自分にとってほんとうに大切

なものを、手に入れることはできませんでした」


あなたの声はちゃんと聞こえたよ。声にならない願いさえも聞こ

えている。エゴと意志の衣をすべて脱いでこっちへおいで

こころ、たましい、からだが背負った病を脱がせてあげよう。そし


て、新しい上着をあげよう。この上着は人間の浅知恵や宇宙の嵐が


引き起こす災難や悲劇からあなたを守ってくれる


さあ、このサンダルをはいて。時の砂漠の灼熱の砂で足をやけど


しないよう守ってくれる、そっと歩き、自分の胸の鼓動に耳を


すませてごらんなさい。


あなたのこころに眠ったままの神聖な扉を開け放って


やわらかなそよ風が通るように


ほこりの積もった聖堂の隅々にまで


太陽の光が射し込むように


戻って来なさい


長い時間をかけて


あなたはやっと


「ほんとうの自分-セルフアイデンティティー」に出会った


さあ、来なさい


あなたを抱きしめさせて

 

 

 

 

㉔家族

 

あなたの家族は誰ですか?


他でもない、家族はあなた自身の内側にいる


そして、自由になりたいと望んでいる


大切なのは内側にいる自分を愛すること

内側にいる自分、家族を愛することが

ほかの何よりもまず大事なんだ

心が痛むときは

まず自分を見つめて


愛に生きているときも

まず自分を見つめて


なぜなら、すべては自分のうちから始まっているこ

とだから

傷ついたときは自分を許し、クリーニング!

なぜなら、傷ついたのが自分なら、傷つけたのも

自分だから



自分とひとつになると、宇宙にバランスが戻ってくる


自分とひとつにならないと、痛みは強く長く現れる


選んで


ひとつになって、平和と愛があることを


選んで


ひとつになって、すべてになって、あらゆるもの


あらゆるところにあなたが現れるのを

 

 

 

 

 

㉕こころの海

 

それはもう長いこと、


あなたは感情の海原に放り出され、溺れ、漂い続けて来た


かつてキリストが荒れ狂う嵐の海を鎮めたと言われたように


今、あなたは人生の荒波を鎮める方法を知ったのだ


そして、あなたはこうも知っている



方法を知ったからと言って、


海がいつまでも静かなわけじゃない


まだまだ嵐はやってくるだろうと思うことだろう・・


 


でも、あなたのこころの奥には


人生で現れる嵐や波乱を鎮める力がみなぎっている


できるだけ、「ほんとうのあなた」をこころに描き、


言葉にしよう


それがあなたの今を創るのだ


それでも、きっとこれからもあなたは嘆き、悲しみ、絶望する


それはどうしようもないこと


だって、あなたがものすごく長い時間をかけて


積み重ねてきた記憶がまだまだあるからなのだ



だとしても、覚えていてほしい


あなたには「わたし」という家族がいる


あなたをこころから愛する存在がいる

「わたし」はあなたに贈りものを送ったのだ


今もあなたは、確かにそれを手にしている



「わたし」とあなたがいっしょであること


こんなに素晴らしいことは他にはないのだ


さあ、行って見て来てごらん


あらゆるものを真に求め、調和や平和を願うのなら


いつかきっと、その答えを自分の内側に見つけるはずだ


自分のこころの海の中であなたは答えを見つけることだろう


そうして、あなたの家族に出会うことだろう


「わたし」を見つけると、あなたは自分の内側で家族と出会う


あなたもあなたの周りにいる人もみんな、


それぞれ内側に家族がいる

 

 

 

 

 

㉖選択

「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」

              (ハムレット)ウイリアム シェイクスピア



早朝に雲のカーペットが地と空を優しくつなげるのを眺めるのか


それとも、乱暴に積もっていく汚染された雲を眺めるのか


生まれたばかりの赤ちゃんに神秘を感じるのか


それとも、癌の苦しみ、荒れていく体の変化を恐れるのか




いつも、どんなときも、今この瞬間も、


選択が求められているのだ


「ほんとうの自分」か「誰かのための自分」か


「喜び」か「痛み」か


「光」か「闇」か



こうして見てみたとき、自分が選びたいほうはどちらか


それはきっと明らかなはずだ


しかし、今日もこの世では多くのものが道を見失い、


さまよっている


なにが間違っているのだろうと皆叫んでいる


富や社会への憧れ、罪という幻に


自分の選択をさせてはいないだろうか?


今ここから、


一瞬、一瞬、あなたの目に光として現れるものを選ぼう


それはつまり、「わたし」であるための選択だ


あなたが選んだこと、結果もあなたが選んで来たこと

 

 

 

 

㉗雲の先の太陽を仰いでごらんなさい

 

ある日、この世を見渡すと、痛みや飢え、悲しみを感じた


これはすべて人が宇宙に引き寄せたものだ



いくつもの雲が重なりあっている


いくつかは光り、いくつかは黒々として


絶えず変化するこの世に呼応して色や姿を変えてみせている



光の子


あなたのことだよ


東西南北にその瞳を向けて、


大いなる自然のすばらしさを見てごらん


人がどんなにお金をかけ、知能を使っても、


それを真似することはできないのだ



大いなる自然のふところを体験せず、


記憶の中で何かを達成しようとあくせくする間に


光、雷、雨、ハリケーンが


色とりどりに無数のしぶきを作りながら


あなたが記憶を手放せるように


不安、失望、混乱を体験させることもあるだろう


そんな時は、そっと静かにして、


柔らかい雨に、時間が創り出す影を鎮めてもらおう


「わたし」が自然を通して鳴らした音で


あなたのたましいの波動がバランスをもう一度取り戻すのだ



平和でいよう


平和と共にいよう


平和の内にいよう


つまり「わたし」でいなさい


平和、平和、平和


『わたし』より

 

 

 

 

 

㉘それ以上でなく、以下でもなく

 

こころで感じて


ひんやりと青い引き潮の流れ


こころで奏でられるシンフォニーに瞬く星たち


手にとったジャスミンの香り


あなたという存在は


引き潮より、瞬く星より、ジャスミンより


勝るものでもないし、劣るものでもない



なぜって


あなたこそがそれらすべての内側にいるからだ


そして


すべてがあなたの内側にあるのだ



野に咲く花々やキジバトが、


一体何より優れ、何より劣っているというのか?

優劣や、よりよいものを比べようとするのは


ヒトの次元のお話


平和


調和



これが『わたし』 の次元


あらゆるものに平和、調和、愛が住んでいる


すべてがひとつであることを思い出してほしい


それ以上でも、以下でもないってことを思い出すのだ


この世にあるものの中に優劣があるとしたら、


それはあなたの記憶だ


わたしが優れていたり、劣っていることなんてないのだ


あなたが優れていたり、劣っているなんてことはないのだ


一体何と比べたら、そんなことがおきるのか


わたし達それぞれがいつだって本質なのだ


すべてなのだ


すべてであるなら、


どうやって他と優劣をつけることができるのだろうか?








㉙こころの海


『わたし』のほうへ帰っておいで


帰る場所はあなたのこころの内側にある


「わたし」はいつも


時のないはじまりと時のない終わりの岸辺であなたを待つ




あなたは「わたし」からはじまった


すばらしい存在なのだ


このこころの海に輝く美しい星達のひとつなのだ


あなたは『わたし』といっしょに


今もいつも永遠に、静かな海でゆったりといのちを輝かせて

 

 

 

 

 

 

㉚永遠の宇宙

 

見て


すくすくと育った木々が織りなす天蓋から


朝陽がさしこむ


「わたし」が永遠の光を照らしている


あなたの瞳が見つめる朝陽のはじまりにある部分だ


永遠の陽の光


そう、「わたし」が全てに息づいている



こども達をみてごらん


瞳が輝き、微笑みがこぼれおちている


「わたし」だってこどもなのだ


「終わりの無いはじまり」と「終わりのない明日」の泉だ



あなたが住む家を見て


窓やモノ達が創り出す様々なすきまでさえひとつの存在だ


あらゆる原子、分子ひとつひとつが奏でる音に耳をすませて


『わたし』こそが、あなたの家だということに気がつくのだろうか


『わたし』が、宇宙が暮らす家なのだ


あらゆるもの、音、色までも受け入れる



『わたし』はあなたのようで


『わたし』はあなたそのものだ


「わたし」はあなたの思考のようで


『わたし』はあなたの思考そのものにもなれる


「わたし」は形にならない思考


「わたし」ははじまりと終わりのない愛なのだ


陽の光ってなんだろう?


こども達の暮らす家はどこにあるのか?


音、色、思考、本質ってなんだろうか?



あなたは一体何者なのか?


言うまでもない


それはすべて「わたし」なのだ


あなたが『わたし』であるとき


あなたはあなたが創り出した枠組みや限界を越え


あなた白身を生きる


はじめからそうであったように


一瞬、一瞬この宇宙を創り出すのだ


きらめき、変化し、限界のない、永遠の宇宙なのだ

 

 

 

 

㉛あなたへ

 

あなたはこの宇宙に暮らす永遠の子


あなたは生まれたばかりの朝の光


いくつもの時代を超えて、野原を輝かせて来た陽の光


月の光でもあるし、せせらぐ小川でもある



この世のすべての兄弟であり姉妹


それが、あなた


花、草、砂、すべての原子があなたの家族だ



あなたが「わたし」であるとき


すべてのものの中にあなたを見る



「わたし」であるとき


敵はいない


病もなければ、憎しみも、痛みもない


敵、病、憎しみ、痛みは、


幻としてあなたの記憶が創り出したのだ


あなたが何億年もの間信じこまされてきた


あらゆる思考の結果なのだ



真実はいつも


バランスの中にある


『わたし』であるときに見えてくる


幻はいつも


差をつくりだすところに現れる


「わたし」から離れたときにそれがあなたの現実となる


人生はいつどの瞬間も創作されているのだ


創っているのはあなたなのだ


あなたの選択が今の宇宙を創り上げたのだ



だから、何度も聞くよ


今、あなたは何を選びますか?


「わたし」か『幻』か


小川のせせらぎや緑でいっぱいの丘か、


分離の中で混沌とするのか



あなたは「わたし」だよ


いつでもこの宇宙からあたたかく包み込まれている


『わたし』があなたの帰りを待っている


あなたのこころの内側にある楽園で、いつまでも待っている


あなたにマントを用意して待っているのだ


愛と平和、自由から創られたマントなのだ

 

 

 

 

 

㉜見て


 

見て


あなたは今何を目にした?


あなたの目には、建物と植物と郵便ポストが映ったかもしれない


あなたの耳には、話し声や車の音が聞こえたかもしれない


その通り!


しかし


もっと見えるものがあるはずだ


あなたの第三の目で見えるものが他にもきっとあるはずだ


あなたには今、太陽の炎や空の青さが目に入らなかった


あなたには今、庭の手すりに止まった鳩が目に入らなかった


あなたが目にするものは、ヒトが創り出したものばかり


すべていつか消えてしまうものばかり



もう一度、見てみなさい


今度はなにが見えるだろう?


あなたは「わたし」を見るでしょう



光を生み出す炎の威厳さの中に


永遠にあなたの元に広がる空の青さの中に


鳩のたましいの穏やかさの中に


そして、さらに見えてくるものがある


もう一度、見てみなさい


今度はヒトの創り出したモノの中にも


「わたし」が見えるようになる


形をなすものはすべて幻、変わりゆくもの


そして、『わたし』だけがどんなときも


そこに見えてくるはずだ

 

 

 

 

 

㉝二つでひとつ

 

あなたがどこにいても、「わたし」はそばにいる


あなたが何をしようと、「わたし」はそばにいる


あなたが何を言おうと、『わたし』はそばにいる


「わたし」があなたのそばにいるのだから


あなたはいつだって「わたし」のそばにいるのだ


そばにいるよりももっと近くに


あなたと「わたし」はひとつになるのだ

 

 

 

 

 

㉞つながり

 

どんなことよりも、最初に学ぶべきことは


「ほんとうの自分-セルフアイデンティティー」を愛すること


絶望、恐れ、孤独たちは、


『自分』をないがしろにするところに住みはじめる


ヒトは誰かや、何かとつながっていれば、


孤独が埋められると信じる


それは違うのだ


どんなつながりであろうとあなたを満たすことはない


「ほんとうの自分」だけがあなたを満たしてあげられるのだ


もし、これが真実なら


他のヒトやモノとのつながりは一体なんのためにあるのだろう?


他のなにかとつながりを持ったとき


あなたはときに、一体感や満足を体験する


だからと言って、


そのことがあなた自身にひとつになることの喜びや


満足を与えているわけではないのだ


言ってしまえば


大切なことは、つながりがあなたに与えてくれる何かではなく


あなたがそのつながりに何を与えるかなのだ


あなたがあらゆるものとのつながりに与えることができる


たったひとつのこと


それは、『ほんとうの自分』だ


「ほんとうの自分」は愛と平和そのもの


あらゆる存在にそれを分かち合うことさえできる


あなた(ウハネ)とウニヒピリがひとつとなって


『ほんとうの自分』を体験するところは、もうすでに完璧なのだ


あなたの中のセルフがひとつの家族になったところに


完全さは実感としてやってくる


そこで、愛と自由はこの宇宙のすみずみにまで行き渡るのだ


だから、できるだけ、完全さを受け入れて


自分の内側のつながりの質を求め


あとはインスピレーションに従って分け与えること


それが、宇宙があなたに与えてくれた方法だ


自分以外のつながりは、いつだって移りゆくもので


一瞬一瞬、宇宙が引き起こしたものだということを


忘れてはいけない


自分が今どんな状態かによって


宇宙が与えてくれるつながりに


やさしさ、愛、自由を感じたり、感じなかったりする


だから、できるだけ、完全さを受け入れて


宇宙が与えてくれるつながりと


条件や契約ではなく、「自由」という方法で関わることだ


この方法は、あなたがよく使う方法とは全く異なるものだ


ヒトのやり方はいつも「白分」を必死に探し求め


自分の完全さをほかのなにかを通して見いだそうとする



宇宙があなたに教えてくれている方法は


あなたが関わるすべてとのバランスの中で


あなたが『ほんとうの自分』を取り戻すことから


実現されるものなのだ


ほんとうのつながりを求めるのならば


期待や不安から自分を解放させてあげよう


どうやって?


いつもまず第一に、自分からスタートさせる


クリーニングをスタートさせる

 

 

 

 

 

㉟広がってゆく

 

「わたし」は絶え間なく広がり続ける静寂の中にいる

はじまりもおわりもない静寂の中にいる


「わたし」は明日や昨日が存在しない星だ


「わたし」は時間や空間をはるか超えて今ここにいる


あなたが記憶を手放した瞬間、この静寂はあなたのもとにある


あなたは広がってゆく


さらにまた広がって、さらに広がってゆく

あなたは限りなく広がり続ける星だ

あなたは広がってゆく

あなたが『わたし』とひとつであるとき


あなたは広がりそのもの


あなたは無から生まれ、今この瞬間はすべてなのだ


目に映るものを片っ端から比較したり、評価したり


そんなことで時をむなしく過ごしてはいないだろうか?


あなたの本質である素晴らしい無をどうやって評価するのか?


記憶から動かされ、判断させられていないだろうか?


そこであなたが下した判断は


あなたを「わたし」から離ればなれにさせることだろう


あなたの始まりである『わたし』から離れて


何をしたいというのか?


もともと無であるあなたは、全てとひとつだったのだ


全てと家族であるあなたは宇宙に愛されるこども


美しく広がり続ける、宇宙のこどもだ


「わたし」から離れたままのあなたは


時間と空間に捕まり、


自分を見失い、死を生きる


広がり続けるほんとうのあなたに


死は永遠に追いつくことはない


死はあなたの記憶が生み出したものだから


『わたし』の手を握って、そのまま広がって


その広がりがもつ暖かさを感じさせて


『わたし』以外、あなたの本質を創り出せる存在などない


『わたし』はあなたのことを良く知っている


「わたし」からあなたは、はじまったのだ


愛そのものである無からあなたはうまれ、広がっている


「わたし」であるあなたは


今もいつもこれからもずっとずっと自由だ

 

 

 

 

㊱『わたし』のいるところ

 

広がり続ける宇宙


ここが『わたし』の居場所


知っていてほしい


あなたは宇宙にいて、どんなときも愛されている


「わたし」の腕の中にいるあなた達ひとりひとりを眺めるとき


「わたし」はどんなに誇らしく愛に満たされていることだろう


永遠のいのちであるあなたはいつもそうやって包まれているのだ


手放して


手放して


手放しておいで


そして


あなた自身を宇宙の腕に委ねてごらん


『わたし』はそこであなたを待っている


あなたのこころの奥の奥にある


すべてと永遠でつながるこの場所であなたを待っているから

 

 

 

 

 

㊲『わたし』の子守唄

 

ああ、どこに行ってしまったのだろう?


『わたし』の小さな青い小鳥はどこ?


西でないことは確かなのだ


西に行ってもしょうがない


そうだ、北かもしれない


でも、北風が吹き荒れる場所へ、あのこが飛んでいくだろうか?


それとも東だ!


すべてのいのちが生まれる東へ行ったのか?


そうさ、南に決まっている!


ほら、青い小鳥が南に向かって羽ばたいて行くのが見えて来た


いのちに向かって、傷を与えにやってくる恐ろしい力から


その身を守り


やすらぎを求めるために南へ向かっていく


その後はどこへ向かうのだろう?


ほんの少しでも羽を休める場所をもう見つけられたのか?


さあ、小鳥に聞いてみよう


あなたがかわりに聞いてくれるのか?


青い小鳥の答えはあまりにもそっけなく、


バランスが失われていた


耳をすまして、もう一度小鳥の声にもならないような


ささやきを聞いてあげてくれるのか?


「ああ、みんな


西、北、東、南にいる兄弟達みんな


そばに来て、わたしのお話を聞いてちょうだい


わたしは、ある小さな種を見守っていた


その種はやわらかいゆりかごの中で


冬の冷たい風や雪から守られていた


時が来て、ゆりかごが地に落ち


とうとう種は散らばって行った


ゆりかごを失った種は冷たい空気と湿った霜によって


新しいすみかに連れていかれた


時がたち、母なる大地のあたたかなゆりかごに抱かれた種は


明るい太陽や優しいお月さま


やわらかい山たちの愛とあたたかみをたっぷりと浴びて


ようやく小さな芽を出しはじめた


芽はくるっと回転し、殼を脱ぎ


少しずつ頭を上げ、背を伸ばし、やがて樫の木に育っていった


樫の木に聞いてみよう


今まであなたはどこにいたの?


あなたを暖め続けてくれたのは誰?


あなたを自由にしてくれたのは誰?」


樫の木のように


セコイヤ、ヤシ、松の木のように


ヒトも着々と背が伸び、知恵を授かる


そこに行き着くまで、何度も何度も殴られ


傷つきながら、時間という大海を行ったりきたりした


今日もヒトは過去に犯した過ちに悲しみ、痛み、嘆いている


この世のあらゆる感情で満たされた大きな器も溢れかけている


あなたは今、「はじまり」と「おわり」のない


スタート地点に立った


時間には「今」と「いつも」しかないことを


もうあなたは知っている


こども達、あなた達のおかげで


暗闇の中に光をつくることができたのだ


ひとりひとり、そっとやさしく抱きしめ、愛いっぱいに育て


太陽と月の光、


そして露のしずくが鳴らす子守唄を歌ってあげよう


雨の中に出てきなさい


いのちの水であなた以外のすべてを洗い流そう


そのうち芽が出てくる


出ておいで


愛する虹のこども達


いのちの歌をもう一度歌おう


いのちへの愛が溢れ出すよ


あなたがいのちそのものなのだ


あなたから「はじまり」と「おわり」が生まれるのだ


すべてが渦をまき、だんだんとひとつになってゆく


そう、「わたし」とひとつになってゆく

 

 

 

 

 

㊳自由の鐘の音

 

宇宙にいるすべての原子たち


鐘の音となって「ひかりがきたよ」とみんなに知らせてあげるのだ


宇宙のすみずみにまで、その音を思いっきり響き渡らせていいのだ


原子のひとつひとつが「ほんとうの自分」の音を鳴らし


いのちのハーモニーを奏でる


自由!


自由!


自由!


高くそびえ立つ山のてっぺんに住む鳥たちも


深い海に住む魚たちも


みんな「ほんとうの自分」を響きに表して、


自由の鐘を鳴らしてごらん


鳥も魚もみんな、あなたと同じ、光を旅する仲間なのだ


赤ん坊が新しく誕生するということは、


自由が誕生するという意味なのだ


天の星達が花火のように輝いて、自由を喜び、世に告げている


「おいで、光の子達」


あらゆる原子のたましいが声を出して歌いだす


自由を選ぶ喜びだ


自由の小道をいっしょに歩こう


求めることからの自由


痛みからの白由


孤独からの自由


あなたを縛るこの世のあらゆるもの、欲からの自由


自由!


自由!


自由!


お父さんである宇宙がやさしく、あなた達を手招いている


「おいで、おいで、あなたが自由でいられる、


「わたし」の元に戻っておいで!


今日、この日、この瞬間、


自由の小道を歩いていく」と


あなたのいのちが発した決意を知らせなさい


宇宙が呼びかける声、大地の心臓の穏やかなリズムに合わせ


声高らかに叫ぼう


「宇宙のお父さん! 自由の鐘の音が聞こえてきたよ!

 
 あなたの声が聞こえるよ。松の木の森林を抜けて。

 
 そびえ立つ山々をビューンと吹き抜ける風に乗って

 
 わたしのところにまで届いたんだ!・

 
 深い海の底にまであなたの声がこだましている


 なんて美しい響きだろう


 海も山も自由を喜び、祝い、ひとつになっているよ

 
 あなたの声の美しさがわたしを包んでいる

 
 自由への道をまっすぐ歩いて帰っておいでと


 わたしに向かって呼びかけてくれているんだ」

 

 


 

 

㊴しずく

 


宇宙に流れる星が見える


一瞬一瞬、時間を動かす変化を感じる


一から五まで、指折り数えている間も


わたしを包む宇宙のすべてが


わたしの一部なのだと、感じる


宇宙は動いている


渦巻きながら、一瞬一瞬いのちを表現しているのだ


死が死を迎え、生が誕生するのをこの一瞬ごとに表している


成長したり、表現したりめぐり爆発する、


このいのちのサイクルを繰り返しているのだ


いのちは瞬く間に、もうすでに変化している


『わたし』のしずくの涼しさに触れて、息づいたのだ


いのちはしずくの玉だ


すべてを見ては選択し、


表現し、感じているのだ


「わたし」はこの一瞬もあなたといる


あなたから「わたし」が離れることは決してないのだ


『ほんとうの自分』を生きるために必要な


いのちと死のサイクルをあなたに必要なぶんだけ


ときに、
あなたは自分の記憶に振り回され


欲だけを求める


『わたし』は記憶によって振り回されたあなたの欲求を、


叶えないこともある


それも、あなたがひとつになり、『わたし』になるためだ


あなたにも、


あらゆるいのちとひとつであると分かる日がやってくる


もし、これがすべて現実のことだとしたら


それは、あなたが自分以外のあらゆるもの


大いなる自然、つまり


「わたし」とひとつだと受け入れてくれた証だ


ただひとり、あなたが実現できることなのだ

 

 

 

著者紹介

 

モーナ・ナラマク・シメオナ

Morrnah Nalamaku Simeona (1913-1992

ハワイで人間州宝に認定された伝統医療のスペシャリスト。複数で話し合

うことで問題解決策を探るハワイの伝統的な問題解決法である「ホ・オポ

ノポノ」を、人を介するのではなく、誰でもどこでも、たったひとりで問

題を解決できるよう進化させた、「SITHホ・オポノポノ」を考案した。

 

 

 

イハレアカラ・ヒューレン

lhalcakala Hew Len, Ph ..

SITHホ・オポノポノ」を世界に広めた第一人者。現在は、国際連合や

ユネスコをはじめ、世界平和議会など世界各地で「SITHホ・オポノポ

ノ」に関する講演活動を行っている。著書多数。

 

 

 

 

カマイリ・ラフアエロヴィッチ(KR)

Kamaile Ranlelovich

SITHホ・オポノポノ」の創始者、故モーナ女史の一番弟子で現在の

SITHホ・オポノポノ本部代表。ハワイでは不動産業を営み、さらにホ・

オポノポノを使った個人や経営者のコンサルタント、ボディワークも行っ

ている。