て動いている・・・ヒューレン博士
私の感想
私達の現在意識は超意識と繋がっているのだが、現在意識は潜在意識から
成り立っているので、潜在意識を浄化し、清めることが人生での勤めである
とヒューレン博士は言っている。
潜在意識は幾多の記憶によって混濁しているから、その記憶のクリーニング
によって潜在意識の浄化を実行することが一番の人生での重要事であると言
うのである。
現在意識とは氷山に例えれば海中にある意識の表面部分の一部分であり、そ
の海中にある意識の大部分は潜在意識であり、現在意識はその潜在意識の一部
分として機能を果たしている。私達は自分の現在意識が、自分の選択で、自分
の自由意志で、自分が思考し、自分の意志で行為していると思っていても、
実際には潜在意識が私達の表面意識である現在意識の感情や思考や行為を
完璧にコントロールしていると言われています。
以下の事例は潜在意識によって現在意識はコントロールされている事例です。
・前世で敵同士が、そのカルマを果たす為に親子や兄弟や夫婦となって
生まれてきて肉親が相克したりすること。
・ハッキリとした理由もないのに、その人を見ると好意を寄せたり、恋
愛感情を抱いたり、反対に顔を思い出すだけで嫌になったりすること。
・或る人を見ると理由もなく、訳が分からなく怒りがこみ上げてきたり
憎しみが抑えきれなくなったりする又その逆に好意が沸いてきたりすること。
・前世からの傾向=サムスカーラによって、幼少時からある事に対してへの
特異の才能を示したりすること。
・ある時偶然(即ちカルマによる必然)に或る人に出会って、仕事が
上手くいったり、その反対にある時偶然に災害や災難に巻き込まれ
たりしていること。
それらはこの表面意識が意識下にある潜在意識の一部として機能している
事から由来しているものであり、それら思考や感情や行為とはカルマの法則
によって潜在意識を経由して寸部の狂いもなく、実行されているという。
戦争や紛争も、私達が入った肉体のある民族や人種としての記憶も、その肉
体における潜在意識を構成しているので、肉体としてのある民族としての憎悪
や怒りへと、正常の理性では考えられないような残虐な行動へと肉体や頭脳
を通じて行為や非理性的な思考を強制的に引っ張っていくのである。
表面的な現在意識は潜在意識と記憶によって思考や感情や想念や行為を決定
されているのであると。
表面意識では考えられないようなことを潜在意識が行為させてしまうので
ある。
そして通常においては理性的な人格者が、その潜在意識にある記憶によ
って考えられないような残虐行為を決定したり働いたりするし、その逆
もあるという。
というのも私達は超意識、表面意識、潜在意識で成り立っていても
肉体に入ることによって条件付けられている脳と結合したので、そ
の条件付けられている脳と肉体自身のもっている意識に非常に影響
されてしまっているからであると言える。
この私達の表面意識が本来の超意識との繋がりを知覚認識することが
できるようになるためにも
私達の表面意識即ち現在意識下の潜在意識の記憶の浄化が必須なのである。
潜在意識が記憶によって混濁して支配されているからであると。
その潜在意識の浄化とは、個人の今世の記憶だけではなくて幾層にも渡
っている過去世からの、そしてさらに個人ではなくて全人類としての記憶
からの解放であり、その記憶からの浄化がなければ、私達の人生は相変わ
らずに苦しみと、悲しみと、痛みの中にあり続けることだろう。
ではその潜在意識の記憶の浄化とは・・?
その浄化はヒューレン博士は超意識を通じての至高なる実在によって
のみ齎される‥と言うのである。
そのためには
一切万物を、内部と外部の全てを、「汝の敵を愛せよ」というのである。
内部と外部のすべてを愛していると無心で唱えなさいと、
そして私自身を、私の事を先ずはじめに愛しなさい。
万物一切のすべてに愛と感謝を捧げなさい‥と言うのである。
私が憎む相手も、戦っている敵も、そしてそれを知覚している私も
すべては私の中にいるとヒューレン博士は言うのである。
それは私達の勤めである「懺悔すること」、「許すこと」、
「愛すること」、「感謝すること」を無心で唱えることによって
超意識を通じて、神聖なる実在へ、そしてその「聖なる実在」か
らの恩寵によって齎されると。
この「愛と感謝を唱えること」で「神聖なる実在」に祈願することが
確実でしかも効果的な一つの方法であるように、私も思うのである。