脳の障害と操作
私の家の近くに重度障害者の施設がありまして
そこを通るたびにそのような脳と身体に入ったご本人のみならず、周りのご家族のご心労を
考えると心がズキズキと痛みます。
(きっとヒューレン博士ならその責任はこの私にあると言うでしょうが)
さて今日はそのような障害のある脳と身体に入った方々の事例から肉体と脳と「魂に繋がる
現在のパーソナリティー」のサイコノエティック体の関係を色々と考えてみました。
脳の障害の方々を詳しく観察し見ていると
①そのような脳のプログラムや脳の障害そしてDNAから起因する反応と
②それらの脳の反応に対して、さらに反応しているその方自体の人格からの反応というものが
異なっているということがハッキリと理解されます。
①それは障害を持っている(若しくはその反対の特化している才能ある)脳から起こっている
障害(その反対の才能)という反応と
②その脳の反応に対して起こっているその方自体の「人格」「現在のパーソナリティー」の
反応は異なっていると言うことなのであります。
それはまた言葉を換えて言えば
薬物や、脳の操作によって起こっている体験、外部からの脳のコントロールによる天国の
体験や、その反対の地獄の体験、それは即ち超越体験やその正反対の絶望体験ということ
でありましょう
即ち、それらは共にその脳の状態やDNAに起因する思考や欲望や感情や知覚から起こっ
ている体験や経験でありまして
それに反応して起こっている「現在のパーソナリティーのレベル」からの反応は全く異なって
いると言うことであります。
未発達の現在のパーソナリティーが薬物や科学的方法、霊的な操作により脳がコントロー
ルされて似而非悟り体験などの超越体験をすることすらあるといわれているわけです。
ですので、いかに才能があり、頭が良くて、容姿に恵まれ、超天才であっても
最悪の気づきのレベル、最悪の現在のパーソナリティー、未発達なサイコノエティック体
であることもよくあることでありましょうか。
脳から起因する感覚や、体験や経験がいかに超越的、深遠な霊的体験であっても
未発達な人格、未熟な現在のパーソナリティー、幼い魂の状況である場合がよくあるといいます。
またその逆の障害者であっても高度の段階にある現在のパーソナリティー(サイコノ
エティック体の状態)である場合もあるわけです。
この脳の状態から起因している感覚や欲望や思考感情と本人のレベルとの乖離・・・
これは障害の施設だけではなくて、介護施設にもよく見られる現象であります。
アルツハイマーなどの脳の老化により、その人自身の人格のレベル、気づきのレベル
サイコノエティック体の状況がよりハッキリとしてくるわけです。
同じく脳が呆けている状態でこそ、本人のサイコノエティック体の状況がハッキリしてくるわけです。
要するに、LSDや物理的方法や科学的方法や霊的な方法で脳の条件付けやDNAを一時的に
変更または解除できたとしても
その脳に繋がった現在のパーソナリティーのサイコノエティック体の状態には一向に影響
を与えないと言うことであるのです。
しかしその逆はあると思われます。
瞑想や脳に作用する化学的・科学的、若しくは霊的な方法を用いて、脳やDNAを変換しても
その脳と繋がった現在のパーソナリティーの状況は全く変わらず、サイコノエティック体は進歩
しないと言うことでありましょう。
超越体験を経験しているその本人の気づきのレベル、即ちサイコノエティック体の状態が変わ
らない限りは、また元のレベルのDNAや脳の状態に戻ってしまうことでありましょう。
ですので私達は体験や経験を目指すのではなくて、その体験や経験をしている私達の現在
のパーソナリティーの再形成、を目指すべきでありましょう。
言葉を換えていえば悟りや超越体験を願うのではなくて、その体験や経験をしている「魂と繋
がる現在のパーソナリティー」の成長を願うべきなのではありませんか。
脳を操作されて、その結果として体験する悟りとは、まったく悟りでも本当の超越体験でもなく、それ
は現在のパーソナリティーの進化を伴わない脳が引き起こしている「潜在意識内体験」に過ぎず、
来世に悪影響を残すということになるのかもしれません。