夢
今朝、夢を見た。
夢の中で、私は友人たちと、逸れて一人ぼっちで道に迷ってしまい
飛行機の出発時刻に間に合わなくなり焦っている・・・どうしようか!
そこで目が覚めた・・・良かった夢で・・・ホットしたのだった。
目が覚めて、
「記憶が夢を見ているのだ」
「記憶が夢を引き起こしている」
「夢の中の私とは記憶が生み出しているのだ」
ということに思いを馳せてみた。
夢の中の私も、友人達も、あの道に迷ったことも、空港の出発時間が迫ってきて
間に合わず慌てたことも、そしてその中で右往左往している私を見ている私自身も
乗り物も、町の人々も、待ちの景色も、全てが記憶が創りだしている出来事だった
のである。
なんという驚くべき記憶の力の凄さか?!!
記憶が私も友人も世界も引き起こし
バーチャルに体験させてくれていたのである。
(夢を見ていない熟睡の中では、記憶は脳と一緒に眠っており、その時「たましい
の表面意識」は目覚めていないのであり、「たましいの表面意識」が熟睡中に
目覚めていないのは「たましいの表面意識」を覆っている記憶が脱落してい
ないからであろう)
それでは日中のこの私が見ている世界と、夜見ている夢とは異なっているのだろうか?
それは同じ記憶が紡ぎ出しているのではないだろうか?
夢とこの日中の現実世界とは異なっている様に感じられているけれども
それは「たましいの私」が目覚めていないで記憶が続いている同一状態であり、
おなじステートなのではないか?
両者とも同じ記憶が夢を見て、記憶がその夢を知覚しているのではないだろうか?
夢を見ている私は記憶であり、夢から覚めた日中の私も記憶であり、両者は異な
っていないのではないか?
本当は同じ記憶が昼間も夢の中でもずっと続いているのではないだろうか?
ベットから醒めたこの私は本当に夢から解放されているのだろうか?
夢を見ている私・・・
それは夢から醒めた後もずっと続いている同一の記憶なのではないだろうか?
私達は夢の中でも、夢から覚めても同じように記憶の中で記憶の私と一体化していて
右往左往しているのではないのか?