呼吸と意識状態


皆様!あけましておめでとうございます!
本年もよろしくお願い申し上げます!
2020年を迎え年頭に当たり、私も含めて皆様と共に内なるハイヤー
セルフとの繋がりを再確認することが始まるように心から祈っており
ます。



元旦の今日は、呼吸と意識(思考・マインド)の状態の関係について
思い巡らせてみました。


呼吸は私達現在のパーソナリティーが肉体から離れるまで、心臓と
同じく大生命・大叡智が動いてくださっておりますが、呼吸は「私とい
うマインド」の意識状態と密接に繋がっていることに気が付きました。


呼吸はマインドの状態でもあり、思考が停止している時には呼吸は停止
していると言われています。その時には鼻に羽毛を近づけても少しも揺れ
ることがない様な静かな呼吸であり、瞑想が起こるとも言われております。


呼吸の状態は観察して見ると、私達の思考の状態(マインドの状態)と
一致し、私達である自我意識の状態・レベルを現しているのに気が付き
ます。


呼吸が鼻息で荒いときには、私達の意識状態は「本能的意識状態」で
あることでしょうし、その時の意識状態は本能が支配的な意識状態で
あって、現在意識は殆どが本能で占められてしまって潜在意識という
マインドすら働いていない状態であることでしょう。未発達で未形成の
私達現在のパーソナリティーの自己自我意識さえ眠った状態である
ことでしょう。


呼吸が途切れ途切れなときや肩で息をしているような時には、(これ
といった病気や運動の後ではない限り)、かなり現在のパーソナリティ
ーは起こっていることに巻き込まれてしまい、動揺している時でしょう。
また逆に息を凝らして(殺して)身構えて、何かに遭遇しているときには、
呼吸は生物学的な意味で危険を察知して一時停止状態であることでし
ょう。その時は逆の意味で呼吸は一時停止状態に陥ってしまっている
のでしょうか。


呼吸が普通な状態は、(腹式呼吸であれ、胸で息をしている状態で
あれ)日常生活という「完全に意識は思考によって覆われている」意
識状態であることでしょうし、それはまた睡眠時の悪夢ではないごく
普通の平凡な夢を見ている時も同じような呼吸の質であることでしょう。


呼吸が非常に長く、例えば一呼吸が吸う息と吐く息で15秒くらいの時には
思考はかなり明瞭になってきていて、思考は落ち着きはじめ、自分のある
がままに朧気ながら気がつき始めているように思えます。一番重要な「自己
観察をしている私・観察者」を洞察し照見することに近づき始めているので
しょうか?


呼吸が吸っているのか吐いているのか分からない様なずっと伸び続けていて
一本の線のようになっているときには〈私は経験がないのですが〉、おそらく
その時には思考の沈黙が起こり始めて、恩寵によって瞑想の準備が始ま
ったのかも知れません。


いずれにしても呼吸は、マインドのコントロール下にあって、「深く本当の意
味での意識」が覚醒していない私達である現在のパーソナリティーの段階に
あっては、呼吸の状態や呼吸の質、状態が私達マインド・思考の状態とレベル
を現しているのではないかと思われます。