驚くべき大生命の働き




たった一つの精子と卵子の結合から、絶対的な叡智の元に細胞は規則正しく設計図通りに

増えて配置され、そして機能し、脳細胞だけでも2000億個、身体では60兆の細胞が規則正しく

設計図通りに形成され、成長し、機能し、老化し、病気し、死滅していく。


脳細胞のシナプスの数はおおよそ125兆とも言われており、それが私達の条件付けられている自己意識や

思考や感情、感覚や記憶を生み出し、そして意識をコントロールしている。このマトリックスをコントロール

しているのは大生命である.。


誕生から死亡まで、私達の自己意識や記憶や行動や思考や感情を生み出してコントロールしている

のは、その脳の働きの結果である「現在の私という自己意識」ではなく、ここに生きておられる大生命なので

ある。大生命が生きておられるのであり、結果に過ぎない私が生きてそして脳をコントロールしているのではない。

いくら科学者が物質次元で脳をコントロールしても、実際には大生命は物質次元を超えた根源次元から脳を

コントロールしているので元に戻ってしまうのである。



この苦しみ、悩み、恐れ、暴力である私、常に自己関心に捕らわれ、愛のない私とは、大生命の創作による

結果なのである。私が生きて、悩み、苦しんでいるのではなくて、大生命が生きて、悩んでおられるのである。

全ての敵も味方も、善人も悪人も、私もあなたも大生命であり、大生命が生きて演じておられるのである。



ここで重要なのは「私の脳」ではなくて、「脳が生み出した私」なのである。脳が受信した想念が私であり

脳の働きがなければ勿論「意識的自己」は存在していない。脳とは肉体だけではなく幽体や霊体も含んでいる。



この指紋を見ても分かるように、人類に一つとして同じものはない。このクローンではない個性や指紋や

特性を作ることが出来るのは、創造者が全てを、すべての人類を誕生から消滅まで統括しているから

に他ならない。・・・というよりすべての人類はたった一人の誰とも替わることの出来ない「神のひとり子」

なのである。


私たちは結果であり、私たちが生きているのではなくて、大生命がここに生きておられるのである。



大生命が脳を生み出し、支えて意識し、生きておられるのであり、この現在の私である意識的自己

が意識をそして私を生み出しているわけではない。私が生きているのではない。脳は私のものではない

からである。


同様に見ること、聞くこと、記憶すること、話すこと、考えることなどの自己感覚や知覚や認識も行為も

大生命が脳を使って起こしておられることである。



私が生きて、考えて、私が感じて、私が悩んで、私が苦しんで、私が行為して、私が生きているのではなく、

この何百何千億という、脳細胞が現実にあり、働いているが故に、「私が生きている」という意識的自己の

錯覚が成立している。マトリックスが成立している。

私が生きて、私が考えて、私が感じて、私が悩んで、私が苦しんで、私が行為して、私が生きているという

この人類の錯覚を生み出しておられるのは宇宙全てを統括しておられる大叡智、大生命である。



大生命の叡智と奇跡がここに興っており、それがこの自我であり懸命に生きようとしている未熟な現在の

私に他ならない。

この未発達で未熟な現在の私として生きておられるのは大叡智の大生命それ自身に他ならないのではないか?


心臓を動かしているのも、呼吸を動かしているのも、体を動かしているのも、筋肉と臓器と、神経を誕生させ

配置し、機能させ、行為させ、生かさせ、そして脳の統覚機能をあらしめ、知覚と、認識と、記憶と、そして私

という「自己意識」という錯覚を維持して、戦い、憎み合い、争い、競争し、殺し合い現実に実際に生きておら

れるのはこの大生命に他ならないのではないか?



この大生命がここに生きてそして、「この未熟な私」として生きておられるのであろうか。